
ほとんどの食品に表示されている「賞味期限」と「消費期限」。今後、この期限が延びるかもしれません。
■「2つの期限」の違いは?
毎日の買い物で気になるのが…。

70代
「ここですね。賞味期限と消費期限を見て食べます」
食品に表示されている2つの期限。

賞味期限は「おいしく食べられる期限」。スナック菓子や缶詰など、比較的長持ちする食品に表示されています。
一方、消費期限は「安全に食べられる期限」。弁当や肉など、傷みやすい食品に付いています。
30代
「納豆とか(期限が)切れていると思っても食べちゃっています」
30代
「おなか下したことは、何回かありますね」
「(Q.その時の教訓は?)極力食べないようにしている、期限が過ぎたものは」
■期限の表示 なぜ、変わる?
この期限の表示が見直されます。

東京家政大学大学院 藤井建夫客員教授
「食品ロスが非常に多くなってきている。一つの原因が賞味期限、消費期限の不適当さ」

農林水産省によると、日本の食品ロスは年間およそ570万トン。期限を過ぎただけで、まだ食べられる食品が捨てられています。

食品ロスを減らすため、消費者庁は賞味期限と消費期限のガイドラインを見直す案を18日にまとめました。
では、何が変わるのでしょうか?

例えば、賞味期限には「期限を過ぎても、食べられないということではありません」という補足が。消費期限は「期限までに食べきってください」と、より明確に表示されるよう検討されています。
街の人
「ここが最終ラインだと分かりやすい」
では今後、どのくらい期限が延びるのでしょうか?
■今より延びる?賞味期限
食品に記された2つの期限表示の見直し。具体的に、どれくらい期限が延びるのでしょうか?

藤井客員教授
「菌の数をテストして期限を決める。例えば10日間持つなら、その8割で期限を決める」
例えば、試験の結果、10日間おいしく安全な状態が保たれると分かった場合、消費者庁の目安である安全係数「0.8」をかけた8日を賞味期限としています。
消費者庁は、安全係数を食品の特性に応じて「1」に近づけたいとしていて、この場合、最大で2日賞味期限が延びることになります。
街の人
「食品ロスが減る気がする。良いと思う」