キャベツ高騰いつまで続く 原価割れ215円特売に殺到も “生育遅れ”葉っぱ変色
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 平年の3倍近い高値が続くキャベツ、埼玉県のスーパーでは1玉215円の特売が行われ、多くの人が訪れました。いつキャベツは安くなるのでしょうか?

【画像】黄色に変色したキャベツ 茨城・古河市

■生育遅れだったが…「期待持てる」

 埼玉県久喜市のスーパーでは、祝日の目玉商品として前日まで323円だった愛知産のキャベツをおよそ3割引で販売しました。

埼玉県久喜市のスーパー
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 積み重ねられたキャベツの価格は税抜きで199円、消費税16円を加えても215円。仕入れ値は200円のため、赤字は覚悟の上です。

買い物客(60代)
「安いですね。今まで300円から500円近かったけど、きょうは安いので買いに来ました」

買い物客(30代)
「キャベツも広告の品だったので、残っていたらと思いながら。(高いのが)当たり前になってきちゃいましたよね。でも野菜とってもらいたいので手頃な時に買っています」

キャベツ小売価格
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 都内のスーパーでは1玉400円以上で販売されているキャベツ。農林水産省によると、キャベツ1キロあたりの小売価格は去年の9月から上昇しはじめ、今年の1月には553円に。先月から価格は少し落ちついてきましたが、それでも413円と平年の2.7倍です。

青果部門チーフ長 板清英樹さん
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青果部門チーフ長 板清英樹さん
「これは去年の猛暑から始まって、秋冬の干ばつ。そこからいろいろな野菜が影響を受けています」

 キャベツの産地、茨城県古河市に向かってみると。

鈴木農園 鈴木弘晃さん
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鈴木農園 鈴木弘晃さん
「甘みや味は間違いないのですけど、重さと大きさだけなんですよ。本当にもったいない」

 一見、問題ないように見えますが、畑には異変が生じていました。

葉が黄色に変色
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鈴木さん
「寒い日が1月、2月続いていたことが影響して、葉は外葉が傷んで変色してしまっている。生育も寒さが強かったせいか、遅れているのかなという印象」

 キャベツの葉が黄色に変色。この時期であれば手のひらほどのサイズまで成長するはずが、生育が遅れています。

 19日の雪と雨が畑への恵みとなりそうです。

19日の雪と雨が畑への恵みに
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鈴木さん
「雨が降ったので土壌の中の水分もかなり多い状況。暖かい日が続けばもっと大きくなるので今後、期待は持てるのではないかと思う」

(「グッド!モーニング」2025年3月21日放送分より)

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