
東京は30日に桜の満開が発表されました。一方で、29日は非常に寒くなり、東京は寒暖差が20℃を超えるなど、気温が乱高下しました。
【画像】満開の井の頭公園 行列ができるボート乗り場 池も大混雑
■桜名所の目黒川 大混雑で入場規制も

気象庁 東京管区気象台
川上敏昭国土交通技官
「だいたい8割、開花が認められましたので、満開ということで発表させていただきます」
30日に東京や和歌山、愛媛で桜の満開が発表されました。目黒川沿いの桜を見ようと多くの人が訪れた中目黒駅では、昼過ぎからすでに入場規制が。あまりの人の多さに信号を渡るにも時間がかかります。

混雑する駅前から歩くことおよそ5分、桜が見える場所まで行くと、川沿いの道を埋め尽くす人でなかなか前に進むことができません。
警察
「本日大変混雑しています。橋の上では立ち止まらずにお進みください」

警察官が注意を呼び掛けますが、橋の上は満開の桜を撮る人であふれています。
警備員
「車通りますよー!車通ります」
あまりの人の多さに車が通るのも一苦労。道路を渡り切れずに引き返す車も。さらに、川沿いの道へと向かう歩道橋にも行列ができました。
花見客
「昨日雨降っていて、多分人少ないのかなと思ったんでその反動でめっちゃ人来てるなって感じで。駅とかめっちゃ混んでたなって。(きょうは)晴れて結構暖かくていいかなって感じ」
■井の頭公園 大行列のボート乗り場

およそ400本の桜が見頃を迎えた井の頭公園。桜がよく見える橋の上には花見客が殺到。さらに長い行列ができています。行列の先にあったのはお団子の売店です。
会社員(20代)
「甘くておいしい」

行列はこんな場所にも。ボート乗り場は桟橋が人でいっぱいになるほど大人気で、列ができています。そうなると当然、池はボートでいっぱい。接触寸前の場面も…。

スワンボートと手漕ぎボートがギリギリで接触を避けることに成功しましたが、その奥にも手漕ぎボートがもう一台。それぞれ男性が手でお互いのボートを押し合って、何とか接触事故は免れました。
■花見目的は「おしゃピク」
花見客は、様々な楽しみ方で桜とのひと時を過ごします。

酒造会社勤務 (50代)
「今年しぼったばっかりの大吟醸の新酒とか、純米吟醸とか。これ全部新酒なんですけど。できたばっかりのお酒を持って来た」
ビールサーバーを用意した人もいます。

ビール専門店 店主(30代)
「全部で88Lくらいはきょう空けましたね。90L近くはみんなが飲んでくれて」
「(Q.何人ぐらいで?)40人弱くらいですね」
「こんな感じでずっと注いでいたんですよ」
「飲んでください!」
男性
「いただきます!うめーっす!」
こちらの女性は…。
大学生(19)
「『映え』のために『おしゃピク』」
「(Q.なんですか、それ?)おしゃれピクニック。ドーナツとかスタバとか、かわいいもの買って、落書きとかして並べて写真撮る。『おしゃピク』です」
買ってきたカラフルなドーナツとドリンクに、手書きの文字を合わせて、写真を撮ります。さらに、カメラに一工夫。
大学生(19)
「皮脂とかをつけて、ボヤけさせる」

「おしゃピク」写真は、拾った桜の花びらをあしらい、かわいく仕上がりました。
30日、各地で花見客が殺到した理由は…。
花見客
「本当はきのうくらいに行けたらなと思ったんですけど。結局雨降っちゃったんで…」
花見客
「本当はきのう(予定)だったんですけど、きょうにして良かったよね。雨だったのできょうで良かったなって」
■寒暖差20℃超 冷雨でも花見強行
28日、東京の最高気温は25.7℃で夏日を観測。一転、29日は寒の戻りで最低気温は4.3℃に。そして、30日は最高気温15.6℃と寒暖差の激しい週末になりました。

真冬並みの寒さとなった29日正午すぎの井の頭公園では、手元の温度計で8.7℃と10℃をきっています。
花見客
「きのう(金曜日)は私は7分袖の1枚で大丈夫だった。ちょっと信じられない感じですけど、きのうの暑さの方が信じられなかった」
朝からの冷たい雨にもかかわらず、桜を見ようという人が訪れていました。
花見客
「立っても座っても酒飲めるから大丈夫。この人が晴れさせるって」
花見客
「もうすぐ晴れる…」
花見客
「らしいです」
花見客
「お疲れさまでした、乾杯ー!」
「いつもはここ花見の席でいっぱいなんですよ。きょうガラガラなんでそれもまた花見としていいのかなと」

広いスペースにポツンと敷かれたブルーシートが物悲しく映ります。
花見客
「(シート敷いて)いいんですよね?人いなさすぎて。怒られたりしないですよね?」
あいにくの雨の中、訪れた外国人観光客は次のように話しました。
アメリカから訪れた花見客
「ビューティフル!」
アメリカから訪れた家族
「(雨だけど)なるべく外に出て日本を堪能しようと思って来たんだ」
「チェリーブロッサーム!」

アメリカから訪れた家族はスワンボートに乗ることに。
アメリカから訪れた家族
「(家族の乗ったボートが)見えたよ!サビー!ジョナー!」

アメリカから訪れた家族
「ボート楽しかった!」
「操縦するのがすごく良かった」
「とても穏やかだったわ。霧が池から上がってきて、とてもすてきでした」
■暖を求め屋台にあふれる客
一方、桜がライトアップされた目黒川沿いも花冷えに。

屋台の向かいには購入したものを食べる人の列が、車道にまであふれ出ています。
警備員
「車通ります!あけてください!」
人の間をかき分けるように次々と車が進んでいきます。さらに、私有地に無断で入っている人もいます。

午後8時でライトアップは終了。しかし、花見の時間が過ぎても、夜遅くまで多くの花見客が足を止めていました。
警備員
「花見の時間は終了しています。移動の方お願いします」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年3月31日放送分より)