
東京は、4月としては41年ぶりの真冬の寒さとなりました。
【画像】4225品目の食品に光熱費…値上げの4月 対策に限界も 季節外れの寒さの新年度
4月1日。多くの企業が入社式を迎えました。
コートもなく、入社式に向かう新入社員。

新入社員(22)
「大阪から(本社に)来ていて、着いて雨が降っていてびっくり。大阪は雨が降ってなかったので、出たときに。暖かくて余裕だと思って、これで来たんですけど、ちょっと寒いです。(Q.この服装で大丈夫)何とか気合いで」

会社員(50代)
「寒暖差がすごく強いので、きょうは、すぐダウンを。まだ、しまわなくてよかった」
この4月は、懐も寒くなりそうです。

民間の調査会社・帝国データバンクが、食品メーカー195社に対し行った調査では、4225品目もの食品で値上げが予定されています。

品目別で最も多いのは『調味料』、次いで『酒類・飲料』が多く、缶ビールや缶チューハイなどが、一斉に値上げされる予定です。4000品目を超えるのは、1年半ぶりのこと。

買い物客
「結構(値上げの)ペースが速いように感じる。もう少しどうにかならないか。入ってくる方(給料)は変わらないので」
買い物客
「いま、一番高いの卵ですかね。お弁当に玉子入れるし、子どもが一番、好きだから。お肉よりも卵、食べてくれるから」
売る側も、対応に追われています。
千葉市にある個人経営のスーパーでは、値札の張替え作業に1日4時間ほどかかります。

ぷらすわん 剱持鶴雄店長
「半年前も値上げした商品も半年後に再値上げ。毎月の作業のなかで、値上げの作業は負担。練り物は、本当に、ここ数年、何回も上がっている。おでんを家庭で作ることは、ものすごく減ったのでは」
さらに、光熱費も値上がりします。電気とガスの政府補助が、先月で終わりました。
何台もの冷蔵庫や冷凍庫が欠かせないスーパー。これまでに、省エネ型のものに買い替えるなど、対策してきましたが、限界があります。

ぷらすわん 剱持鶴雄店長
「補助がなくなれば、1万5000円分、今後は、毎月、割増しで支払う形になる。商品の価格で、本来、転嫁できればいいが、そのまま価格に転嫁するのは、なかなか難しい。ということは、利益を圧迫しているのが本音です」

一品40円から買える安さがウリのおでん種の専門店。煮込むだけでなく、揚げるときもガスを使っています。

増英蒲鉾店 中島行利社長
「(Q.一番ガス代がかかる)ガスの方が電気の倍くらいはいきます。(Q.月々どれくらい)20万円くらい。(Q.ガス代の補助金がなくなるが)嫌だなって感じもします」
おでん種の材料費も上がっています。

増英蒲鉾店 中島行利社長
「生活できる範囲くらいの売り上げはあるので、厳しくなってくるくらいまでは頑張ろうかなと。(Q.ガス代の補填がないと値上げも)何カ月かやってダメだったら、ちょっとはと考えています」