
新年度が始まった1日は、関東甲信の各地で雪となりました。桜に雪が積もるなど、季節が逆戻りしたような一日となりました。1日の東京都心の最高気温は5.8℃で、4月としては41年ぶりの低い気温ということです。
■桜と雪の織りなす幻想的な光景

栃木県の日光では、4月とは思えない雪景色になりました。
明智平ロープウェイ 安全統括管理者 福田秀二さん
「ここまで積もるのは珍しいですね。きょうあたりはとけずにしばらく残りそうですね」
1日の日光の最深積雪は28センチ。4月に20センチ以上の積雪となったのは“6年ぶり”で、季節外れの積雪となりました。

さらに、1日に栃木県大田原市で撮影された映像には、しんしんと降り続ける大粒の「雪」とピンクの「桜」が織りなす美しいハーモニーが映っています。
動画を撮影した人
「『うわっ』と思いました。4月1日とかに雪というのは、ほぼほぼ経験ないですね、子どものころから。幻想的だなと思いながら」
お隣・矢板市でも見られました。

桜と雪の織りなす光景は、都内でも。1日の東京・高尾山山頂は辺り一面、銀世界が広がっています。桜の花に雪が積もる幻想的な光景。枝垂桜に雪が積もっているのが分かります。

温度計の表示は1℃。撮影者によると、高尾山の山頂付近は「2センチほど」の雪が積もっていたといいます。
高尾登山電鉄担当者
「歩いている最中にどんどんと雪景色に変わりつつあった。桜の花と雪は珍しいものではある。2020年3月末も『桜+雪』が見られたんですけれども、それ以来かなとは思います。4月の頭で雪というのはかなり珍しい」
■さくら祭り 開催初日も客足まばら

4月としては3年ぶりに積雪を観測した山梨県・河口湖でも、一足早く花を咲かせた桜がありますが、寒そうに下を向いています。
1日から始まった「さくら祭り」。雪が積もり、幻想的な風情を醸し出していますが、客足はまばらです。
露店の男性
「(Q.さくら祭りの開催初日と聞いたが様子が…)雪祭りじゃないですか」
「客足は悲しいかな。やっぱり寒さですね。天気に左右されるので客が少ない」

街中では、自転車に雪が積もり、案内表示に乗っていた雪がどっさりと落ち、駅の路線図が見られるようになりました。一方で隣を見てみると、何が書いてるか分からないぐらい雪が積もっています。横から見ると、分厚く看板に雪が積もっています。


地元住民
「4月だから珍しい、4月ってそんなに降るってことない」
南岸低気圧の影響で“4月の雪”となった関東甲信。一方で…。
■都心41年ぶり寒さ ブルブル花見

強い風に桜がなびき、冷たい雨となった東京都心。街中では、厚手のコートなど冬物を着ている人が目立ちます。
1日の都心の最高気温は5.8℃。4月に最高気温が6℃以下となるのは41年ぶりです。

千葉県から桜を見に来た人
「(Q.手が真っ赤ですね)はい、もう…カメラ撮ろうと思って(手袋)片手だけにしているので、もう手が真っ赤に…」
「もう雪降るんじゃないかなっていうぐらいの寒さで風も強いし。コートをあわてて出してきて、クリーニング出さなくてよかった。出してしまってたら、着る服なかった」
「(Q.クリーニングはいつ出す?)1週間ぐらい後ですかね、ちょっと怖いんですよ、まだ寒くなりそうだなって思うので」

一方、寒そうな格好をしている人は…。
桜を見に来た家族
「クリーニングに出してしまったので、厚手のコートは…」
「(Q.今着ているのは?)スプリングコートです、春のコートです」
「私も春のトレンチコートを着て、寒いです」
「桜の季節なので何日か暖かかったので。予想以上に寒かった」

夜になっても冷たい雨が降り続くなか、大勢の人が傘を差して桜を見に来ています。
満開の桜を照らすライトアップが風情を醸し出す東京・目黒川では…。
桜を見に来たグループ
「あしたから2人が(入社式で)お仕事始まるので、きょうせっかく会えるので、次いつ会えるか分かんない」
桜を見に来た2人組
「(Q.足出されてますけど寒くないですか?)寒いです…。本当に寒くてこの格好間違えた」
「最近まで暖かかったからいけるかなって」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年4月2日放送分より)
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