【セリエA】パルマ 2-2 インテル(日本時間4月6日/エンニオ・タルディーニ)
日本代表GKの鈴木彩艶の“絶品パス”が話題だ。
鈴木が所属するパルマは、日本時間4月6日にセリエA第31節で強豪インテルと対戦。前半に2失点したものの、後半に連続ゴールを挙げ、2-2で首位チームから勝点1をもぎとった。
現地メディアの『Tuttomercatoweb』、『Parma Live』、『Calciomercato』でいずれも個人採点がチームトップタイの「6.5」を付けられるなど、鈴木の評価は上々だった。2失点はいずれもノーチャンスに近い形だったうえ、23分にスーパーセーブを見せ、さらにビルドアップで攻撃面でも大きな違いを作り出していたからだ。
例えば、前半10分のシーンだ。鈴木はスローイングで右サイドに展開したのち、ペナルティーエリア内で折り返しのボールを受ける。インテルのFWラウタロ・マルティネスに右側を切られ、FWマルキュス・テュラムも猛プレスで左側から迫っていたため、安全第一で大きく蹴り出すかに見えた。
しかし、日本代表GKは左足でボールをワントラップすると、素早く右足でグラウンダーの鋭いパスを供給。これが完全にフリーとなっていたMFサイモン・ゾームに渡って逆襲速攻となり、そのままDFエマヌエーレ・ヴァレーリ、FWアンジェ=ヨアン・ボニーへと繋がってビッグチャンス。シュートはインテルGKヤン・ゾマーのスーパーセーブに遭ってゴールこそならなかったが、インテルのハイプレスを無力化した鈴木の好パスが光ったシーンだった。
解説の細江克弥氏は、「パルマはやっぱりあの局面が凄く重要で、一番低いところですね。そうなると鈴木彩艶がかなり鍵を握ります。いま素晴らしいパスを通しましたけど、完全に狙いを持ったボールの繋ぎ方でしたね」と鈴木の縦パスを称賛。同シーンについてはファンからもSNS上で、「敵ながら彩艶のパスすげーと思った」「この足元よ」「入ったらザイオン起点だった」「ゴール未遂やんけ」「あそこ通すのエグい」「今のすごい綺麗だった」などのコメントが集まっていた。
また、現地メディアもこのビルドアップ面に注目。『Parma Live』は「彼のボール保持時の冷静さは称賛に値する。パルマがプレッシャーを受けているときでも、前に出ることを可能にした」、『Tuttomercatoweb』も「彼は足(パルマの素晴らしいカウンターアタックのきっかけ)で、その技術的なスキルを発揮した」、『Calciomercato』は「ゾマーの奇跡に繋がったカウンターアタックは、ビルドアップにおける鈴木の素晴らしいプレーから生まれた」などと大絶賛だった。
守備面はもちろん攻撃面も移籍1年目のイタリアで高く評価される鈴木。次節のフィオレンティーナ戦(日本時間4月13日)でもビルドアップで違いを作れるか。注目される。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





