【イングランド・チャンピオンシップ】ミドルスブラ 0-1 リーズ(日本時間4月9日/リヴァーサイド・スタジアム)
【映像】オフサイド…? 田中碧の「幻のゴール」(リプレイあり)
リーズに所属するMF田中碧の“幻のゴール”をめぐって、イングランドが騒然となっている。
リーズは日本時間4月9日、チャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)の第41節でミドルスブラと対戦。開始2分に幸先よく先制点を挙げたが、34分に“疑惑のシーン”を迎える。
CKからの二次攻撃で、左サイドからMFマノー・ソロモンがインスイングのクロス。この鋭いボールにファーサイドで飛び込んだのが田中だ。マークについていたDFヘイデン・ハックニーの裏を上手く取り、右足でボールをゴールに押し込んだ。
スタジアムが大歓声となり田中はセレブレーションをしようとしたが、直後にオフサイドだったとして副審の旗が上がる。オンサイドを確信していたのだろう、田中はすぐさまジェスチャーでゴールをアピールした。現代サッカーでは、こうした場面でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)やOFR(オン・フィールド・レビュー)によるチェックが入るものだが、チャンピオンシップではまだテクノロジー未導入。そのため主審は副審の判断を信じて、田中のゴールは取り消しとなった。
しかし、中継にも流れたリプレイ映像で確認すると、ソロモンがクロスを上げた瞬間、田中はハックニーより前に出ていないように見える。この“疑惑の判定”にリーズは、公式Xで「田中がゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定……。リプレイによれば、これはオンサイドだった」と、すぐさま不満を表面した。
リーズはこのまま1-0で勝利したものの、SNS上ではリーズ・ファンたちの不満が爆発。「冗談じゃない。VARを入れろ」「酷すぎる判定」「恥を知れ」「解説者もオンサイドと言っていた」「この副審の誤審によってリーズのゴールが取り消しになったのは今季三度目だぞ」「衝撃の誤審」「もう、うんざりだ…」「タナカはオンサイドだ」「どこがオフサイドなんだ?」「もはや犯罪だ」「ふざけるな」「イングランドの審判たちは相変わらず酷いレベル」などのコメントが出るなど、大炎上している。
さらに、英国英放送『BBC』によれば、リーズのダニエル・ファルケ監督も判定に苦言。試合後のインタビューで、「なぜいつもウチの試合で、彼(副審)を担当させるのか? 私たちはプレミアリーグ昇格を目指しているのに、こんな判定が許されるべきではない。私たちは常にレフェリーたちの味方だし、あまり判定の不満を言いたくはない。しかし、審判たちがこのレベルでは……。正直に言って苦労している」と語ったという。
リーズはこの日の勝利でチャンピオンシップ首位に返り咲いたものの、2位バーンリーとは同勝点で、3位シェフィールド・ユナイテッドとの勝点差はわずか3(1、2位がプレミアリーグへ自動昇格、3位~6位が昇格プレーオフへ回る)。今季は残り5試合だが、最後の最後まで気が抜けない戦いが続きそうで、クラブと田中たち選手、そしてファンは今回のような誤審が再び起こらないことを心の底から願っているに違いない。
(ABEMA de DAZN/イングランド・チャンピオンシップ)



