数多くの日本代表選手がチャンピオンズリーグ(CL)で活躍する昨今だが、10年以上前に欧州最高峰の舞台でスポットライトを浴びた日本人選手がいた。セルティック時代のMF中村俊輔が、名門マンチェスター・ユナイテッドを相手に叩き込んだ2つの直接フリーキック弾は、まさに日本サッカー界の歴史に新たな1ページを刻んだ瞬間だった。
CL準々決勝に向けた『WOWOW』と『ABEMA de WOWSPO』のスペシャル番組「チャンピオンズリーグダイジェスト!特別編」では、長く語り継がれてきた名場面をランキング形式で紹介。番組MCの薮宏太氏、解説の林陵平氏、元日本代表DFの槙野智章氏、ウエストランドの井口浩之氏、番組スタッフの思い入れのあるシーンも加えたベスト10を振り返った。
その中で槙野氏が「チャンピオンズリーグの名場面と言えば、大先輩の中村俊輔さんのフリーキックを覚えていますか? 日本人に希望を与えてくれましたね」と、番外編として紹介したのが2006-07シーズンのゴラッソ2発。グループステージ第1節と第5節のマンチェスター・ユナイテッドで、日本が誇るレフティーが直接FK弾を叩き込んだのだ。
1本目はゴールまで約20mの位置から左足を振り抜き、ニアサイドを豪快に揺らす。GKのエドウィン・ファン・デル・サール(元オランダ代表)が一歩も動けない圧巻の一発に、出演者たちは「キーパーが一歩も動けてない!」「キーパーはあのファン・デル・サール!」と大興奮だった。
ちなみにこの衝撃弾は、チャンピオンズカップからチャンピオンズリーグに改編(1992年)されて以降では、日本人選手の大会初ゴールだった。
2本目は、ゴールまで約30mというさらにロング距離のFK弾。左足から放たれたボールは、ファン・デル・サールの横っ飛びから逃げるようにして弧を描いてゴール右上に突き刺さった。
この美しすぎるゴラッソ2発に槙野氏は、「俊さんがこんなに喜ぶのってあんまりないっすよ。こんな嬉しそうにパフォーマンスするっていう。これは凄かったね〜」と唸る。他の出演者たちも「これ!」「いや〜これよ!」「凄すぎるよ」ななど大盛り上がりだった。
2024-25シーズンのCLは、準々決勝2ndレグが4月16-17日開催といよいよ佳境。最高峰の戦いを堪能したい。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグダイジェスト!)

