【明治安田J1リーグ】横浜F・マリノス 2-3 清水エスパルス(4月16日/日産スタジアム)
ワールドカップで日本中を熱狂させたゴールの再現のようなゴラッソだった。清水エスパルスに所属する元日本代表MFの乾貴士が決めた一撃にファンが熱狂している。
清水はJ1リーグ第12節で横浜F・マリノスと対戦。話題のシーンは2-2で迎えた82分だった。乾は敵陣左サイドでこぼれ球を回収すると、すぐに反転して中央に向かって斜めのドリブルを開始。アタッキングサード付近まで侵入すると、右足を一閃する。鋭いミドルシュートは相手GK朴一圭の目の前でワンバウンドすると、豪快にゴールネットを揺らした。
2点を先行されていた清水は乾の一撃で勝ち越しに成功。スタジアムでアウェーサポーターの大歓声が上がる中、解説の福田正博氏は「すごいシュートですよ!」と驚いた様子。さらに、「後半から出てきて、今まではこういうシーンでほとんどパスを出していたんですけど、ここのシーンはシュートを狙いましたね。W杯のベルギー戦でもこの形で決めていましたよね」と、約7年前の光景を思い出して興奮を隠せずにいた。
確かに、2018年ロシア・ワールドカップのベルギー戦(ラウンド16)で、乾が決めたゴールはちょうどこのエリアのミドルシュート。右足を振り抜き世界屈指のGKティボー・クルトワが守るゴールを破ってみせた。
このシーンにはサッカーファンも反応。SNSでは「乾のゴールがベストゴールすぎる」「うらやましいほどの決定力…」「乾これは上手いわ」「W杯ベルギー戦思い出したわ!」「W杯の時みたいな位置からのゴール」「乾のミドルにはロシアW杯の時から魅了されていた」「THIS IS 乾貴士!」「963日ぶりのJ1ゴール」「魔法をかけた」「稀代のファンタジスタはまだまだ輝けますね」「一瞬デジャブかと」「スーパーな一撃」など称賛の嵐が起きた。
過去2年の清水はJ2を戦っていたため、乾にとっては実に963日ぶりのJ1でのゴール。試合後のフラッシュインタビューで本人は、「何本かその前に打てるシーンはあったんですけど、味方にパスしてリターンがなかなか返ってこなかったので、痺れを切らして打っちゃいました(笑)」とゴラッソの裏側を告白。ただしリターンが返ってこなかったことが伏線になり、「GKのポジションがよくなかったので、何本か打たなかったことで、『打ってこない』と思ったと思う。たまたまですけど、逆が取れたと思います」とシュートが決まった要因を語った。
試合は乾のゴールが決勝弾となって3-2で清水が逆転勝利。敵地で勝点3をつかみ、今季4勝目を挙げた。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





