今季のスーパーGTはレーススタート直後に3台が大接触をする波乱の幕開けとなった。大雨による視界不良の中、TGR TEAM KeePerのスピンをきっかけに次々とマシンがクラッシュ。パーツがコース上に飛び散る激しい事故に、レッドフラッグが出される事態となった。
「岡山国際サーキット」で開催された2025年のスーパーGT 第1戦「2025 AUTOBACS SUPER GT Round1」決勝。4月18日放送の番組『笑って学べる!超GTぱーてぃ』ではこのクラッシュを取り上げ、視聴者に大きな衝撃を与えた。
決勝レースは、強い雨の影響でSC(セーフティカー)先導のままスタート。5周目にSCが解除されると、ポールポジションのTGR TEAM ENEOS ROOKIE(#14 ENEOS X PRIME GR Supra)を先頭に、全車両が加速。後方車両を覆い尽くすような水飛沫を上げながら、実質的なスタートを切った。
すると、その直後の2コーナーで3台が多重クラッシュが発生。TGR TEAM KeePer CERUMO(#38 KeePer CERUMO GR Supra)の石浦宏明がスピンしたことで、ARTA(#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)とTEAM IMPUL(#12 TRS IMPUL with SDG Z)が巻き込まれ、パーツが散乱する大クラッシュに発展した。
特に38号車はスピンの末、後続のNISMO(#23 MOTUL AUTECH Z)と正面から向き合う“お見合い状態”に。正面衝突寸前の危機的状況だったが、23号車の千代勝正が咄嗟のハンドル操作でギリギリの“神回避”を魅せ、なんとか接触は免れた。
しかしその直後、逆側からスピードを上げて抜けようとした16号車が、38号車の右リアに接触。衝撃で16号車は右側のドアが吹き飛び、38号車は右リアを破損しただけでなく、運転席側(左側)のドアまでもが外れ、車体内部がむき出しとなる危険な状態に陥った。
スタート直後の突然の大クラッシュにMCを務めた『ぱーてぃちゃん』の金子きょんちぃと信子は「なんで、なんで…怖いね!」とカオスな状況に言葉を失っていた。視界不良の中、突如スピン車両が現れるという“恐怖映像”のオンボードカメラも映し出され、ファンからも「本当に前見えないんだよな」「ドアが吹っ飛んでる」「うひゃぁ…」「ビビるよね」と衝撃と動揺の声が次々と上がっていた。
このアクシデントで3台はリタイア。レースは赤旗中断となり、勝負は再びSC先導のもと10周目までお預けとなった。
(ABEMA『笑って学べる!超GTぱーてぃ』/(C)GTアソシエイション)
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