
4月22日は、日本に「道の駅」ができた日です。最近では泊まれる所も増えていて、熱い視線が注がれています。
【画像】【画像】「買う」「食べる」「遊ぶ」はもちろん…世界的ブランドの最新自転車約200台展示の「道の駅」
■最初は「トイレ」「観光案内」…最近は「宿泊」も可能に

先月、埼玉県にオープンしたばかりの道の駅で聞いてみました。
道の駅の利用客
「(Q.道の駅ってどんな場所?)お昼ご飯を食べる目的とか、トイレ休憩のイメージがありますね」
道の駅の利用客
「(Q.道の駅ってどんな場所?)『こんなものを売っているから行ってみよう』という目的に」

日本で最初の道の駅ができたのは、32年前の4月22日。103の施設に“登録証”が交付されました。
初めは「トイレ」や「観光案内」が中心でしたが、次第に「物販」や「飲食」「レジャー」といったサービスが追加。今や全国で1230カ所に。最近では、こんな機能も…「宿泊」です。

じゃらんニュース 岡田麻由子編集長
「道の駅の人気がどんどん高まっていて旅の目的地になりました。泊まれる道の駅が5年~10年でどんどん増えてきています」
今月、旅行情報誌の「じゃらん」は、初となる「ユニークな泊まれる道の駅」のランキングを発表。そこには、あまり知られていない“未知”の駅がありました。

まず、10位~7位がこちら。7位は愛媛県の「霧の森・霧の高原」、8位は愛知県の「つぐ高原グリーンパーク」、9位は香川県の「小豆島ふるさと村」という施設が並んでいますが、中でも10位の静岡県の「伊豆のへそ」は、その名の通り、伊豆半島のおなかの辺りにある道の駅です。

「買う」「食べる」「遊ぶ」はもちろんのこと、世界的なブランドの最新自転車がおよそ200台展示されていて、実際にサイクリングを楽しむことができます。宿泊する人は、美肌効果があるとうたう温泉に入ることもできます。

続いて6位~4位。特徴的な建物が目をひくなか、4位と6位の2つの駅には“ある共通点”があります。

実は、どちらも元々は別の施設でしたが、来場者が減ってきたなどの理由で道の駅に衣替え。すると、より多くの観光客が訪れるようになったのです。
■5年で29カ所…レストランなし、宿泊に特化のホテル
トップ3に行く前に、こんな取り組みもあります。

高級ホテルで有名な外資系の「マリオット・インターナショナル」が今、力を入れているのが道の駅に隣接してホテルをつくるプロジェクトです。

2020年から開業をはじめ、これまでに29カ所。全体で2000室以上が利用できます。中に入ると、レストランなどはなく、すべてのフロアが客室となっています。飲食店や遊ぶところは道の駅に備わっているため、ホテルは泊まることだけに特化できるメリットがあります。
最近はインバウンドの旅行先が、大都市の有名な観光地から地方に広がっていることも背景にあると言います。

フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト
中本陽子マーケティング部長
「(道の駅には)ローカルの情報が集まっていたり、地域の人たちが交流拠点として使っている『道の駅』に、旅行者の方が訪れることができるところが大きいポイントかなと思う」
■1位は“小学校”2位は…?

ランキングに戻って3位は、大きな風車がシンボルの群馬県「ぐりーんふらわー牧場・大胡」。動物たちと触れ合いながら、キャンプもできる道の駅です。

2位は、岐阜県の「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」。なんと、モンゴルの移動式住居である「ゲル」に泊まって、遊牧民の気分を味わうことができます。

そして1位は、番組でも3年前に取材した千葉県の「保田小学校」です。
廃校になった学校の体育館を「直売所」に、教室を「宿泊部屋」にしていて、どこか懐かしい雰囲気の道の駅です。

保田小学校 広報担当 日向美乃里さん
「大変光栄だなと思っております。懐かしい給食メニューが食べられる食堂というところがあったり、ぜひ一度足を運んでいただければ」

1泊4000円台という安さも人気の理由の1つ。ちなみに21日時点で、ゴールデンウィークの前半は、まだ空きがあるということです。
時代とともに進化する道の駅。今後は、どんな姿になっていくのでしょうか?

岡田編集長
「『道の駅』の役割や期待が増すなか、この流れは今後も進んでいくと予測しています。観光という側面だけではなくて、雇用促進や防災拠点としての機能も期待されていて、今後も『道の駅』は進化を遂げていくと思います」
(「グッド!モーニング」2025年4月22日放送分より)
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