【明治安田J1リーグ】ファジアーノ岡山 1-2 鹿島アントラーズ(4月20日/JFE晴れの国スタジアム)
ファジアーノ岡山のGKスベンド・ブローダーセンが、“際どい”守備を披露。曲芸のような動きでハンドを回避した一部始終にスタジアムが騒然とし、SNSでも話題となっている。
J1初挑戦中の岡山はJ1リーグ第11節で鹿島アントラーズと対戦。1点リードで試合を折り返したが、後半に2失点を喫して逆転負けを喫した。
岡山のドイツ人守護神ブローダーゼンは21分にFW鈴木優麿のPKをストップするという見せ場を作り、さらに1点を追いかける76分に再び脚光を浴びる。
鹿島のDF植田直通が、右サイドを抜け出すMF松村優太に浮き球のパスを出す。しかし球足が長く、素早く反応していたブローダーセンがゴール前から走り出し、ペナルティーエリア左のギリギリに落ちるボールをキャッチしにいく。岡山守護神の集中力の高さと守備範囲の広さが発揮されたシーンだったが、次の瞬間にスタジアムが騒然とする。
ブローダーセンはボールをキャッチできたものの、全力ダッシュの勢いそのままに身体がペナルティーエリアを飛び出してしまったのだ。もちろんボックス外でボールを手で扱えば、GKであってもハンドの反則だ。
しかし、ブローダーセンは慌てながらも身体をくるりと反転させ、ボールキャッチの手だけがペナルティーエリア内に残るように対処。目の前で見ていた鹿島の松村やFWターレス・ブレーネルがハンドをアピールしていたが、主審の笛はならず。その後、岡山守護神は表情を変えることなく手を挙げ、すぐに次のプレーに移った。
実況の江本一真氏が「おっと!ヒヤッとしましたが、ボックスの中でした。でも角度にとっては…」と伝えると、解説の森崎浩司氏は「ペナルティーエリアの外でキャッチしたように見えましたけど。ボールをうまく(中に)残しましたね」と軽やかな身のこなしについてコメントしている。
スタジアムに駆けつけた鹿島サポーターがどよめく中、中継を見ていたファンたちもSNSで反応。「あれはギリアウトじゃないか笑」「ブローダーセンでてたよね?」「ブローダーセンそれは出てないか?ちょっと笑えた」「ブローダーセンは外でもボールは中w上手いね」「ボールも出てたように見えますが」「ブローダーセン絶対キャッチしたままエリアでただろw」「ボール残しギリ?」「ブローダーセン選手のエリア外でのキャッチは見られてたらイエローかな。赤対象じゃないからVAR介入しなかったんだろうし」など、判定を巡って意見が分かれながら楽しんでいるようだった。
この日は複数失点を喫したブローダーセンだったが、これまで11試合での7失点はリーグ最小の数字で、クリーンシートはリーグ最多の6試合。また、この日のPKセーブで岡山加入後のPK阻止率は脅威の80%(5本中4本をストップ)に。GK大国のドイツ出身の守護神が、自身2シーズンぶりとなるJ1リーグで存在感を放っている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





