23日、衆議院農水委員会にて、れいわ新撰組の八幡愛議員が江藤農水大臣に質問した。
【映像】元グラドル・れいわ議員の“踏み込んだ発言”→国会各所で笑い声
八幡議員は「連日、日米の関税交渉で政府がアメリカ産の米輸入拡大を検討しているかのような報道がされている。(江藤)大臣は午前中の委員会で『農水省の関与しないところでこれらの報道がされている』との認識を示したが、国産米の価格高騰で、関税分を上乗せしても輸入米の方が安いということで、店頭ではカリフォルニア米やブレンド米を見かけるようになった」と状況を説明。
その上で「15日に財務省の財政制度分科会が米の安定供給のためにミニマムアクセス米の活用を提言したとも報道されていて、タイミングが良すぎると思っていたら、日経新聞で『アメリカのお米は特別枠として7万トン輸入拡大する案を政府検討』と出ていた。江藤大臣は22日の記者会見で『主食であり自給可能な米をアメリカに限らず海外に頼る体制を築いてしまって、日本の米の国内生産が大幅に減少してしまうということが国益なのか』と、食糧安全保障の観点からも問題だとの認識を示された。これは本当、当然だ。そもそも、農林水産省の所管に関する事項はこの委員会で議論されるべきだ。それなのに、なぜ財務省主導でミニマムアクセス米を輸入拡大する云々言われないといけないのか? それと、自民党の中に『輸入したらええやん』っておっしゃっている方が本当にいるなら、誰か教えてください」と聞くと議場内には笑い声が響いた。
江藤大臣は「タイミング良すぎると指摘されたが、財政審は年に2回やる。別にこのタイミングを狙って出してきたというわけではないと思う。財務省の考え方はできる限り財政負担を減らしたいということが根底にあるので、そこら辺の発想があるのかなと。私の推測だが、多分当たっていると思う。そして私も行政の一員なので受け止めるが、ご提案はご提案ということだ。22日の記者会見でも申し上げたように、もし国内の生産基盤が大きく壊れるようなことになったら本当に米が足りなくなる。やっぱり日本人は日本のお米を食べたい。カルフォルニア米は中粒種で、日本の米とはそもそも違う。それはまずいとかいうわけではない。そして、アメリカから運んでくるので時間かかっている。米は精米してなるべく早く食べた方がうまい。だから、国産を食べた方が絶対いいと私は思う」と回答。
続けて「こういったことは、外交交渉だから、農林水産委員会ではかつては決議をしていただいたり、様々なことで外交交渉を後押ししていただいた。そういう歴史はあるが、内容についてまでは官邸中心に決められるということはご理解いただきたい。最後の質問についてはお答えすることを避けさせていただく」と述べた。
八幡議員は「この農林水産委員会におられる方は『国内を差し置いて海外のものを入れたらええやん』というようなことをおっしゃっている方はいないと思うが、本当にこれだけ食料安全保障と言っているのに、これ以上の自給率の低下は断固として阻止すべきであると考える。今回のアメリカとの交渉に米も農産物も渡さないということを望むので、ぜひ大臣、国民・国益のために信念を貫いていただきたい」と訴えた。
(ABEMA NEWS)
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