1959年、大阪の港区で誕生した前田。幼少期は意外にもガキ大将ではなく、「大好きなウルトラマンがゼットンに負けたのがショックだった」という理由で少林寺拳法を始めるような、純粋で優しい少年だった。
そんな前田は、小学3年生のときに家族とともに姫路へ転居するも、中学2年生になる頃に両親が離婚して生活環境が一変。大阪に戻って父と2人暮らしを始めたが、父は次第に韓国に滞在するようになり、前田はほぼ1人暮らしのような日々を送ることになってしまった。
後にわかったのは、父が「韓国で奥さんをもらって、子どもができた」という事実。日本には稼ぎのために帰国するものの、前田に3〜5万円ほどを残しては再び韓国へ向かい、「半年ほどは帰ってこなかった」という。前田は離婚の影響で少林寺拳法も辞めていたため、「(周囲に)知る人が全然いなかった」と当時の孤独な状況を語っていた。
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