
和歌山県のアドベンチャーワールドで飼育されている4頭のジャイアントパンダ。中国との契約期間が、8月で満了を迎えます。期限を前に日中双方で協議が重ねられ、暑さが苦手なパンダたちを思い、比較的涼しい6月中に帰国させることを決めました。
【画像】「寂しいですね」30年のプロジェクト終え…和歌山 パンダ4頭すべて返還へ
国内のパンダは、上野動物園の2頭のみになります。

繁殖などを目的とした保護共同プロジェクトが始まったのは、30年前。アドベンチャーワールドでは、17頭、新しい命が誕生しました。愛らしい姿を一目見ようと、年間90万人以上が訪れます。
24日に発表された突然のお別れ。

大阪からの来場者
「(Q.パンダ4頭が中国に帰ることが決まった)新しいのが来るんですか。(Q.今のところ予定がない)そうなんですね。アドベンチャーワールドは、パンダのイメージが強いので、寂しいですね」

中部地方からの来場者
「いつかは来ると思っていたけど…あの子たちも大人になって、繁殖のケアとか探していかなきゃいけないので、ある程度、仕方がないことだと思います」

4頭は全員メス。10頭の子どもを産んだ『良浜』は24歳で、高齢期に差し掛かっています。四川省の研究基地には、安心して暮らせる医療体制などが整っているそうです。

アドベンチャーワールド 今津孝二園長
「(Q.パンダを押し出したものは今後どうなる)特にパンダがいなくなったから、お土産や飲食を急になくす気持ちは、現在のところありません。パンダだけに頼らず、ほかの動物たちと一緒に、前を向いて、上を向いてやっていきたい」
園では、プロジェクトの継続に向けて、中国側と協議を続けていく予定です。
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