「どんな悪いやつでも有名になったら悪いことはできなくなる」という自身の経験をもとにした考えから、前田は不良を更生させることに自信を持っていたという。しかし、実際には全国から“ガチ”の不良たちが集結したことで、「本当にヤバい不良を集めすぎて大乱闘連発」という事態に。前田の思惑とは真逆の展開となってしまった。
番組では当時の資料映像も公開。リング上では選手同士がルールに則って戦い、明確な勝敗がついたものの、納得のいかない様子の敗者側の仲間たちが次々とリングに乱入。そのまま場外まで巻き込む大乱闘に発展し、壇上から落下する者が出るなど、現場は騒然となっていた。
収拾のつかない状況の中、前田はマイクを手に「オイオイ!いい歳こいて何しよんお前ら?恥ずかしくないんかコラァッ!」と一喝。「負けて悔しいんだったらお前がんばれ言うてるんやないかい!」と睨みをきかせると、そのひと言で乱闘は収まったのだった。
緊迫した当時の映像に、スタジオからは「うわわわ!」「(前田さん)ボスじゃん!」と驚きの声。前田によれば、公共団体のイベントで傷害事件や器物破損が起きると、全国の公共施設を借りられなくなるリスクがあるという。
本来の目的は不良の更生だったが、逆に不良が増えてしまう事態となったTHE OUTSIDER。通常のイベントなら警備員5人ほどで足りるところ、この大会では「最低でも40〜50人はいた」といい、「お互いに襲おうと待ち伏せしていた」と当時の張り詰めた空気を語っていた。
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