【UEFAチャンピオンズリーグ】パリ・サンジェルマン 2-1 アーセナル(日本時間5月8日/パルク・デ・プランス)
超攻撃的サイドバックが見せたストライカー顔負けのフィニッシュが話題だ。パリ・サンジェルマン(PSG)のDFアクラフ・ハキミが、試合を決定付けるゴール。ファンたちがその神出鬼没な動きと華麗なフィニッシュに歓喜した。
日本時間5月8日にPSGは、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグでアーセナルを2ー1で撃破。2戦合計3ー1として5シーズンぶり2度目の決勝進出を決めた。
ダメ押しゴールは、1ー0とリードして迎えた72分だった。相手のパスミスを奪った左サイドのFWフヴィチャ・クヴァラツヘリアがそのまま敵陣にボールを運ぶと、ゆっくりとボックス左まで攻め込み、マイナスのボールを中央に流し込んだ。
パスの先にはアーセナルのMFトーマス・パーテイの姿があり、PSGのカウンターは失敗に終わったかと思われた。しかし次の瞬間、突如としてトーマスの前に体を入れたのが右サイドバックのハキミだった。
トーマスより先にボールに触り、こぼれたボールはFWウスマン・デンベレを経由して再びボックス内のハキミの元へ。するとモロッコ代表DFは、DFウィリアム・サリバとDFヤクブ・キヴィオルのプレッシャーを受けながらもまるでストライカーのような優しいボールタッチから右足を一閃。コントロールシュートをゴールの右隅へと突き刺した。
解説を務めた戸田和幸氏は、「そこにサイドバックが来ますか」と驚く。さらに「トーマスもよく戻って、プレーできると思った視野の外からハキミが来ました。ストライカー顔負けのフィニッシュですね」とハキミのゴールを称賛した。
またSNSのファンたちも「ハキミCFかよw」「あなたサイドバックですよね?」「SBなのにすげえところにいるな!」「戦術を破壊するハキミ」「ハキミさんぶっ壊れてんな」「CFかと思ったら、ハキミだった」「ハキミさん、SBがやるシュートじゃないよ」「間違いなく世界最高の右SB」と、やはりハキミの動き、フィニッシュの精度に驚きを隠せないようだ。
なお、ハキミはこの試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、UEFA公式サイトは選出理由として「非常に堅実なパフォーマンスで、素晴らしいゴールで締めくくった」と綴った。
PSGは日本時間6月1日の決勝で、インテルとクラブ史上初のCL優勝を懸けて戦う。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAチャンピオンズリーグ)

