【ブンデスリーガ】キール 1-2 フライブルク(日本時間5月10日/ホルシュタイン・スタディオン)
チームを救う圧倒的なプレーだった。キールに所属する町野修斗は、自陣からのカウンターでボールを持つと、ドリブル突破で30mを走破し、ゴールをお膳立てするラストパス。味方にピンポイントで届ける圧巻のアシストにはファンも絶賛の声を寄せている。
注目のシーンは、ブンデスリーガ第33節、キールはホームでフライブルクと対戦。18位中17位で降格圏に沈むキールにとって、この試合を入れて2試合必勝が命題のゲームの中、チームを窮地から救うゴールを演出したのが、3試合連続得点中の町野だった。
24分、フライブルクのDFマティアス・ギンターがゴール前で強烈なボレーを放つと、これがクロスバーに弾かれ、キールがクリア。これを拾ったFWスティーブン・スクリプスキが左に浮き球のパスを送ると、これを受け取ったのが町野だ。背番号18は太ももでのワントラップで加速すると、左サイドを持ち運ぶ。ここで、MF堂安律が猛烈な勢いで寄せてきたところで、町野は一瞬、スピードを緩めてすぐさま加速して振り切り、目の前のDFマキシリアン・ローゼンフェルダーの体の向きを見極めて、内側に進路を変更した。
30mほどドリブルで持ち運んだ町野は、相手DFが寄せてきたところでスルーパスを選択。これはゴール前に走り込むMFアレクサンデル・ベルンハルトソンを飛び越え、さらに奥に走ってきたDFディフェンスラッセ・ローゼンブームの足元にピタリと届き、ドイツ人DFはこれをダイレクトで流し込みホームチームに先制点をもたらした。
このプレーはABEMAの解説・細貝萌氏も「パスも完璧でしたし、運ぶ時の緩急、一人外してから中に入っていったのも本当に素晴らしかった」と大絶賛。
試合後、ABEMAの独占インタビューに応じた町野はこのシーンについて「カウンターでうまく局面では2対1で相手の前に入れて、中にドリブルした時に一番奥が見えていたので、イメージ通りに出せて、決めてくれてよかった」と振り返った。
この素晴らしいアシストにはファンもリアクション。「うますぎーーー」「神だろ」「町野がスーパーアシスト」「町野さいこーだな」「天才」「とんでもないやろあのプレーは」「町野すげええええ」「これはキールの希望」「忍者スルーパス決まった!」「凄い所通すな」「町野英雄すぎて草」「町野マジでステップアップするわw」「世界のMACHINO」と、コメント欄では町野を絶賛する声であふれ返っていた。
しかし、試合はその後、前半の45+1分にフライブルクに追いつかれ、さらに58分に逆転を許してしまい、1-2でタイムアップ。残留を争う16位ハイデンハイムが同時刻に行われた試合で勝利を収めたため、キールの1試合を残しての2部降格が決定してしまった。
(ABEMA/ブンデスリーガ)


