【明治安田J1リーグ】FC東京 1-0 ヴィッセル神戸(5月10日/味の素スタジアム)
試合の勝敗を分けた後半アディショナルタイムのPK判定が話題に。FC東京のMF安斎颯馬が入れた折り返しのボールが、ヴィッセル神戸のDF本多勇喜の腕に当たったとしてハンドに。VAR介入の末にPKが与えられると、これをFWマルセロ・ヒアンが決めて決勝点となった。
FC東京は5月10日にJリーグ第16節で神戸と対戦。両者ゴールレスで迎えた後半アディショナルタイム90+5分に試合を左右するワンプレーが発生した。
FC東京のMF仲川輝人が後方からのロングボールに抜け出し、神戸のGK前川黛也との1対1に持ち込む。ボックス左へとボールを運んだが、後方から寄せてきたMFグスタボ・クリスマンと前川に挟み込まれてシュートはミートできず。しかしそこへ走り込んだ安斎がゴールラインぎりぎりで、ボールをゴールに押し込もうとした。
このボールは、スライディングでブロックに入ったDF本多の右脇付近に当たってそのままゴールラインを割った。直後に仲川と安斎がハンドを猛アピール。VARが介入すると、岡部拓人主審はOFR(オン・フィールド・レビュー)で状況を確認した。最終的に本多のハンドと判断され、FC東京にPKが与えられた。
劇的な決勝弾のきっかけとなったPKに解説を務めた戸田和幸氏は、「スライディングをしている体勢中での出来事で、どう見えるかだとは思います。少し腕側の脇の下に当たっているようには見えますね。滑って身体が着地した後に腕が地面に着いたときにボールが当たると(ハンドは)ないと思うんですけど、少し浮いてました。身体を投げ出して腕が広がっているところですよね」と見解を語った。
同シーンについては、ABEMAのコメント欄やSNS上でファンの意見が割れた。まず、「間違いなくハンド」「これはハンドだわ」「まぁしっかりと手に当たってるからな」「本人もわかってるだろ」「結論当たってるんだわ」「見たまんまハンドじゃん」「リプレイ見ると本多の上腕に当たってるし当たってなかったらゴールに入ってた可能性が高いからPKは仕方ない」など判定を支持する声が見られた。
一方で現在の競技規則では、「競技者の手や腕にボールが触れることのすべてが、反則にはなるわけではない」とも定められており、偶発的なハンドはPKにならないケースもある。そのため「本多の不可抗力のハンドがPK+カードは意味が分からん」「本多選手のハンドはスライディングの支え手のように感じた」「故意じゃないだろ?」「意図的ではないでしょ?」「これがハンドはかわいそう」「地面に手がついてからボールが当たってるだろ?」「これ取られるのか?流石に厳しくね?」などの声も出るなど、意見が分かれていた。
結局このPKはFWマルセロ・ヒアンが右足でゴール左に決め、FC東京が1-0で勝利。今季初の連勝を飾っている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





