xeno(n)(ゼノ)が自身初となるフルアルバムより、最後の先行シングル『不安と無』をリリース。

“Phantom”──すなわち「幻影」がもたらす、不安と虚無。
無機質なサイドチェインビートに包まれながらも、冒頭には美しいハープのオスティナートが瞬き、煌めくシンセサイザーが空間を彷徨うように交差する。
オートチューンで調整されたボカロ的な声は、あえて人間味を削ぎ、無の中に漂うかすかな“祈り”を際立たせている。 たとえ絶望の静けさに沈んでも、その中にはかすかな息吹が必ず宿る。
「無の墓場」は「可能性の毋床」へと姿を変え、残響した音の粒子は消えず祈りとなって、新たな形を成していく。
今作『不安と無』は、その祈りが何かに変わる時、私たちは「無」の中で確かに脈打っていると証明するための、バイブル的一作である。
フルアルバムに先駆けた最後のシングルカットとして、核心を射抜くような一曲となっている。

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