【ラ・リーガ】マジョルカ 2-1 バジャドリード(日本時間5月11日/ソン・モイシュ)
マジョルカの浅野拓磨がゴールに迫るプレーを見せて、PKを誘発……とはならなかった。右サイドからボックス内に侵入した際にファウルを受けたように見えたが、審判はノーファウルの判定。これにはホームのファンも大ブーイングで抗議の意思を示していた。
注目のシーンは、マジョルカがホームにバジャドリードを迎えたラ・リーガ第35節、0-1の1点ビハインドで追いかける21分のことだ。日本代表FWが局面の打開を試みた。
右サイドで、相手のクリアボールを拾ったDFパブロ・マフェオが、同サイドの浅野に縦パスを預けて攻撃のスイッチを入れる。ここで背番号11は、ボックス方向に向かってスピードを上げながら斜めにドリブルを開始した。
そして、ちょうどボックスの右角に入ったところで、相対するDFアダム・アスノウをかわすためにシザースフェイントを仕掛け、ややマイナスに切り返してさらに前進。しかし、振り切った際に後ろから体とユニフォームを掴まれ、浅野は転倒してしまった。
PK獲得かと思われたものの、目の前で見ていた審判はノーファウルの判定。その後、VARのチェックが入ったものの判定は変わらず、これにはホームスタジアムに詰めかけたファンも一斉にブーイングを浴びせ、このジャッジへの不満をあらわにしていた。
さらにこのシーンにはファンもリアクション。SNSでは「浅野PA内で掴まれてるやん!」「ユニフォーム引っ張られてるし」と、ファウルを主張する声が寄せられた。
浅野はその後も積極的なプレーでチームに躍動感を与え、67分までプレー。49分にはボックス左でのプレーからセルジ・ダルデルの勝ち越し弾をお膳立てして今季初アシストをマークするなど存在感を放った。チームはそのまま2-1で終了し、順位も暫定9位に浮上。UEFAヨーロッパリーグ出場権の7位、あるいはUEFAカンファレンスリーグ出場権の8位以内のフィニッシュへ向け、残り3節にその可能性を繋ぎ止めている。
(ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)





