身長が185センチもありシュッとした見た目の夫は永樂屋の御曹司。当主は代々、戸籍ごと「細辻伊兵衛」に変えるのだそうで、夫の父で十四代目なんだとか。呼ばれて登場した当代は、先ほど目にした「いへいくん」にソックリ。社長自らが“手ぬぐいの伝道師”として広告塔になり、展覧会などのときには織田信長とザビエルをイメージした衣装を着用するようで…その変身ぶりに仰天。

 妻の実家は千葉県の一般家庭。「老舗の一家に入ってビックリしたしきたりは?」との質問には、「3月末に東京から引っ越してきたばかりで、まだ知らない」とのこと。「正月や誕生日は決まりがあるが、タイミングが来たら言えばいいかな」という夫の言葉に不安を禁じ得ない。

 舞台をスタジオに移すと、観覧席には夫の両親が…。美しい黒髪ロン毛の十四代目は60歳。独特なオーラを放っている。もともと東京で仕事をしていた新婚さんの2人。食事会で出会い、妻に対しては「きれいな方」、夫に対しては「面白い人」と、お互い好印象だった。後日、夫がLINEで食事に誘うと、初デートで過去のニアミスがいくつも発覚。運命を感じた2人は、2回目のデートで交際開始。付き合って3年目には、そろそろ結婚しようと、東京で式場を見回っていた。しかしそのとき、運命を変える大事件が。なんと十四代目が体調不良で入院。急きょ夫は京都へ戻り、結婚の話は暗礁に乗り上げた。

 結局、退院から2カ月後には完全復活。1年後、再び結婚に向けて動き出し、夫の両親と初対面のときが訪れる。とはいえ一般的にイメージする「顔合わせの食事会」とは大きく違い、1軒目は高級和食店のカウンターに横一列、2軒目のバーではなんと舞妓さんが呼ばれ、挨拶もままならなかったんだそう。

 どうにか話は進むも、『永樂屋』長男のお披露目でもある結婚式。夫婦で決めるわけにいかず、すべて夫の父がプロデュース。「私だったら嫌」とこぼすMC井上の言葉を受けて、「正直めちゃくちゃ嫌でした」と妻がぶっちゃけていた。

 410年の歴史を感じる、絢爛豪華な結婚式の模様はVTRで紹介。歌舞伎役者の襲名のタイミングなど、様々なお祝いの際に披露されるという、日本舞踊・京舞の伝統的な一幕「手打」は必見だ。

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創業は410年前!京都の老舗手ぬぐい専門店の御曹司と結婚した新婚さん
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