【リーグアン】リール 2-1 スタッド・ランス(日本時間5月18日/スタッド・ピエール・モーロワ)
今季のリーグ最優秀GKもお手上げの一撃だった。スタッド・ランスのMF伊東純也のCKが起点となり、DFセルヒオ・アキエメが左足ボレーを炸裂。相手もノーチャンスのゴラッソが決まった。
日本時間5月18日、3人の日本代表選手が所属する14位のスタッド・ランスは、5位のリールと対戦。FW中村敬斗を出場停止で欠く中、伊東は故障明けながら強行先発した。しかし、37分に先制を許し、アウェーチームは後手を踏んでいた。
そんなチームを救ったのが伊東だ。60分、右CKのチャンスで日本代表は鋭いクロスをゴール前に供給。こぼれ球がファーサイドに流れると、アキエメがボールの落ち際をダイレクトで振り抜き、強烈なボレーをネットに突き刺した。
リールの守護神リュカ・シュヴァリエは、今季のリーグアンでベストイレブンに輝いた期待のフランス代表GKだが、そんな新星も弾くことができない豪快な一撃だった。
解説の中山淳氏が「スーパーボレー!」と唸ったこの同点弾には、ファンもSNSで大盛り上がり。「純也のコーナーくらいしか得点の可能性ないと思ってたからここで取れて良かった」「良いボール!」「純也くんのナイスコーナー」「純也さんCKようやく報われた」など、“伊東起点”に興奮している様子だった。
怪我明けでコンディションが万全ではない伊東は69分に交代。しかしその後、86分にPKで失点してスタッド・ランスは1-2で敗戦する。そして、同時刻開催の試合で15位ナント、16位ル・アーヴルがいずれも勝利を収めたため順位が逆転。スタッド・ランスは16位でシーズンを終え、リーグドゥ(2部)で3位のメスとリーグアン最後の枠を懸けた入れ替えプレーオフを戦うこととなった。
データサイト『FBREF』によれば、今シーズンの伊東はシュートチャンス演出がリーグ2位の129回。しかしアシストは3つだけと味方の決定力の低さが足枷となり、チームは34試合で33得点と深刻な得点力不足に陥った。
なお、スタッド・ランスはパリSGと対戦するクープ・ドゥ・フランス決勝に勝ち進んでおり、入れ替えプレーオフの1stレグ(アウェー)が5月21日、クープ・ドゥ・フランス決勝が24日、入れ替えプレーオフの2ndレグ(ホーム)が29日となる予定。重要極まりない3連戦で、日本人トリオはどんな活躍を見せるのか。注目される。
(ABEMA de DAZN/リーグアン)






