■見た目の若さより大事なのは楽しさ?元気さ?

アンホンさんの主張
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 しかしながら、アンチエイジングへの傾倒によって、“アンチエイジング依存”への移行も懸念される。過度に若さを追求し、「若さ=自分の良さ」となると、年を重ねて若さを保てなったときに「アイデンティティー・クライシス」(自己喪失)となり、自己不全感・自己否定感につながり、うつ傾向になりかねない。

 学習院大学非常勤講師の塚越健司氏は、「アメリカには“定量化する自己”を意味する、“クオンティファイドセルフ”という運動がある。Apple Watchなどでデータを測定し、ウェブ上にデータを共有して、健康になろうという運動だ」と紹介する。しかしながら個人的には、「健康を自己管理する動きは確かにあるが、アンチエイジングするよりは、元気で健康でいたい」とも語る。

 「パックンマックン」のパックンは、「『若く見える』よりも、『格好よく見える』方向性がいいのではないか。自分は54歳だが、これでも格好いいと思っている。若さに重点を置くのではなく、自信を持てるよう変身するならありだ」と考えている。「若い=格好いいとは思われない。若くてもダサい人や、元気のない人はいる。僕の価値観は、毎日アクティブに過ごせるかに置いている」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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