アムロの銃声が“バシュッ”と重々しく響く。だが、シャアの放ったビーム兵器から鳴り響いたのは、“ブーピー……”という、まるでオモチャのような謎の効果音だった。
アニメ「機動戦士ガンダム」はリアル志向の重厚な効果音で知られている。モビルスーツの駆動音、ビームサーベルの起動音、メガ粒子砲の発射音など、いずれもSF世界にリアリティを与える要素だ。
だからこそ、この“場違いすぎるブーピー音”は、ファンの記憶に深く刻まれるものとなった。シリアスすぎる場面に突然飛び込んできたその脱力音に、思わず笑ってしまった人も少なくないだろう。
重厚な戦闘描写にはあまりにも似つかわしくない、謎SEのギャップ。シャアとアムロの因縁の対決の裏でひっそりと語り草になったのが、この“ブーピー音”だった。
もしその場にいたら、真顔のシャアにこうツッコミを入れずにはいられない。「なぁ、それ……どこで買ったの?」
現在配信中のアニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のロボットアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったが、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれた。以降のガンダムシリーズや、スピンオフなどの派生作品も多数制作され、現在も高い人気を誇る。2025年4月からは新作アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」が放送中。
(C)創通・サンライズ
日本語
- 日本語
- English






