【リーグアン】スタッド・ランス 1－3 メス（日本時間5月30日／スタッド・オーギュスト・デローヌ）
スタッド・ランスは日本時間5月30日、リーグアン残留を懸けた昇降格プレーオフ2ndレグでメスと対戦した。1ー1の同点で延長戦に突入すると、2失点を喫して逆転負け。この結果、2戦合計で2ー4となったスタッド・ランスがリーグドゥ降格となった。
リーグアン（フランス1部リーグ）で16位に終わったスタッド・ランスは、リーグドゥ（2部リーグ）を3位で終えて昇格プレーオフを勝ち上がってきたメスと、来季のリーグアン残留をかけて対戦。21日に行われた1stレグでは、先制されながも追いついて1ー1のドローで終えていた。
大事な2ndレグでは、日本代表のFW伊東純也とFW中村敬斗が両翼としてスタメン出場。DF関根大輝はベンチスタートとなった。
ホームサポーターの大声援を受けて、立ち上がりからスタッド・ランスが猛攻を仕掛ける。特に伊東は右サイドの鋭い突破だけでなく、左サイドにも顔を出すなど攻撃にアクセントを加える。中村はフィニッシャーとしてボックス内で積極的にプレーするなど、攻撃に厚みを加える。
ゴールが奪えないまま迎えた42分、ボックス左でボールを受けた中村がカットインして放った右足の強烈なシュートが、DFコフィ・クアオの頭に直撃。その場に倒れ込み、スタジアムが一時騒然となった。クアオは一度ピッチを出て治療を受け、その後はプレーに復帰している。
そのままハーフタイムを迎え57分にようやく試合が動く。ボックス左の伊東は、MFアマドゥ・コネからの縦パスを右足でトラップしてゴール方向に体の向きを変える。そこへ、走り込んできたFWアンジュ・マルシャル・ティアが、伊東からボールを奪うような形でシュートを捩じ込み、スタッド・ランスが先制した。
77分には関根も交代で出場し、“ランス3兄弟”がピッチ上に揃う。しかし直後の78分、DFマシュー・ウドルにボックス左への侵入を許してシュートを打たれると、これがゴールネットを揺らし試合は振り出しに戻った。
そのまま90分を終えて、試合は延長戦へと突入。101分には右サイドからカットインした伊東が、中央まで運んで左足で狙うも僅かに枠を捉えきれず。110分には伊東のプレスからボールを奪うと、ボックス手前で中村が左足を振り抜く。しかしここもクロスバーを超えてしまった。
直後の111分、右サイドからカットインしたゴティエ・ハインのヒールパスに反応したアルファ・トゥーレがシュートを放つと、これがゴールネットを揺らし、スタッド・ランスが逆転を許した。さらに114分には一瞬の隙からハインにロングシュートを決められて勝負あり。スタッド・ランスは痛恨の逆転負けを喫し、2017-2018シーズン以来となる7シーズンぶりの2部降格が決まった。試合後の日本人3選手は、中村と関根は涙に暮れ、伊東は唖然としていた。
（ABEMA de DAZN／リーグアン）
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