【UEFAチャンピオンズリーグ】パリ・サンジェルマン 5-0 インテル(日本時間6月1日/アリアンツ・アレーナ)
【映像】パリSG、「衝撃の100m爆速カウンター」で2点目!
日本時間6月1日、2024-2025シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でフランスのパリ・サンジェルマンとイタリアのインテルがドイツ・ミュンヘンのアリアンツ・アレーナで対戦。5-0という衝撃スコアでパリSGがクラブ史上初のビッグイヤー(優勝トロフィー)を掲げた。
ノックアウトステージでパリSGはリヴァプール、アストン・ヴィラ、アーセナルを、インテルはフェイエノールト、バイエルン、バルセロナを撃破。出場チーム数が32→36、グループリーグがリーグフェーズになり最大試合数が13→17など新方式となったCLのファイナルに勝ち上がった。
就任2年目のルイス・エンリケ監督が率いるパリSGは4-3-3システム。スタメンはGKがジャンルイジ・ドンナルンマ、最終ラインが右からアシュラフ・ハキミ、マルキーニョス、ウィリアン・パチョ、ヌーノ・メンデス、中盤がジョアン・ネヴェス、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス、3トップがデジレ・ドゥエ、ウスマンヌ・デンベレ、フビチャ・クヴァラツヘリアとなった。
一方のインテルは4年目を迎えたシモーネ・インザーギ監督の下でお馴染みとなった3-5-2システム。GKはヤン・ゾマー、最終ラインはバンジャマン・パヴァール、フランチェスコ・アチェルビ、アレッサンドロ・バストーニ、中盤はデンゼル・ドゥムフリース、ニコロ・バレッラ、ハカン・チャルハノール、ヘンリク・ムヒタリアン、フェデリコ・ディマルコ、2トップはラウタロ・マルティネスとマルキュス・テュラムとなった。
試合は、序盤からボールを支配するパリSGのペース。すると12分、フランス王者が先制に成功する。クヴァラツヘリアが左サイドを崩すと、ヴィティーニャの鋭いスルーパスでドゥエがペナルティーエリア内でフリーに。最後は右SBながらゴール前に飛び込んでいたハキミが悠々と押し込んだ。
さらにパリSGは20分に追加点。自陣ゴールラインのギリギリでパチョが上手くクリアすると一気にカウンターを発動し、クヴァラツヘリア、デンベレと繋いで左サイドを一気に崩す。最後は右サイドでクロスを受けたドゥエが右足ボレーを放つと、インテルのディマルコに当たってディフレクションしてゴールネットが揺れた。
後半はインテルも攻勢を強めたが、63分にパリSGが3点目。自陣からヴィティーニャがドリブルで運ぶと、ハーフウェーライン付近でデンベレの巧みなヒールパスにも助けられ、一気に敵陣に抜け出す。最後は並走していたドゥエにパスが通り、右足でしっかりコースを突くシュートを叩き込んだ。このゴールで興奮のあまりユニホームを脱いでしまいイエローカードを受けたことで、直後にFWブラッドリー・バルコラと交代したが、入団1年目の19歳ドゥエは2ゴール・1アシストの大活躍となった。
するとパリSGは73分、怒涛の4点目。ヌーノ・メンデスが粘って残したボールを左サイドのデンベレが受けると、斜めのスルーパス。中央のクヴァラツヘリアが一気に抜け出すと、GKゾマーとの1対1を冷静に制してゴールネットを揺らした。
さらに87分にパリSGは衝撃の5点目。右サイドを一気に崩して前進すると、バルコラと19歳のMFセニー・マユル(84分から途中出場)の連携でボックス内へ。最後はマユルが左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
このまま試合は終わり5-0でパリSGがインテルを下して優勝。歴史的に見ると、1959-1960シーズンにレアル・マドリードが7-3でフランクフルトを下し、1961-1962シーズンにはベンフィカが5-3でレアル・マドリードに勝ったなどもあったが、5-0というスコアは大会ファイナルで最多スコア差だった。
クラブ史上初のCL制覇を達成したパリSGはリーグアン、フランスカップを含めてシーズン3冠を達成。2011年にカタール資本になって以降、潤沢な資金力を武器にズラタン・イブラヒモビッチ、ネイマール、キリアン・エンバペ、リオネル・メッシなど次々にスター選手を獲得してフランスでは長くほぼ無敵を誇ってきたが、近年はCL仕様の「名よりも実の補強」を進めてルイス・エンリケ監督が攻守のバランスを整えることでついに念願のビッグイヤーを掲げた。
一方で準優勝に終わったインテルは、セリエAは終盤に失速して2位、コッパ・イタリアも準決勝で敗退。15年ぶりの3冠の期待が高まりながら、失意の無冠でシーズンを終えることになり選手たちはガックリと肩を落としていた。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAチャンピオンズリーグ)
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