【UEFAチャンピオンズリーグ】パリ・サンジェルマン 5-0 インテル(日本時間6月1日/アリアンツ・アレーナ)
マイボールにしてからあっという間の得点だった。パリ・サンジェルマンが“13秒間”で高速カウンターを成立させる圧巻の攻撃を披露。その起点となったのは、自陣ゴールライン際で見せたDFウィリアム・パチョの脅威の粘りだった。
日本時間6月1日、2024-2025シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝が行われ、パリSGとインテルが対戦。スタメンの平均年齢は24.8歳と30.3歳、若手vsベテランという構図となったゲームで、フランス王者が攻守に圧巻のクオリティをみせた。
その中でも話題を集めたのが、2点目が決まった20分の得点シーンだ。
自陣深い位置、ライン上でウィリアム・パチョがアクロバティックな体勢でクリア。まさに“1mm”級のギリギリのところでボールを残してパリSGのボールになると、クビチャ・クワラツヘリアの持ち運びからカウンターがスタートした。
左に流れながら裏に抜けるウスマン・デンベレにパスを出すと、最後は自らに相手の視線を引きつけてから逆サイドのデジレ・ドゥエに展開。19歳のフランス代表FWは、ボックス内で胸トラップしてから右足を振り抜き、相手DFに当たってコースが変わったシュートがゴールに吸い込まれた。
解説を務めた戸田和幸氏が「忘れちゃいけないのは、スタートはパチョです。パチョがボールを残したところから始まりました」と伝えたように、エクアドル代表DFがライン上でボールを残さなければこのカウンターは始まらなかった。
このプレーにファンはSNSで「パチョの1mm」「パチョすご」「ボール残したのマジで偉すぎる」「CKにしなかったパチョのプレーで試合が決まった」「これが歴史を変えた瞬間だったかもしれない」「本当に素晴らしい働きでした」「インテルの心を折るきっかけを作った」と称賛の嵐となった。
今季からパリSGでプレーするパチョは、CLデビューシーズンながら決勝までの全17試合で先発。自慢のスピードを活かしたカバーリングと対人の強さをベースに堅守を支えた。
なお、試合は後半にも3点を追加したパリSGが5-0と圧勝。クラブ史上初となるスクデットを獲得した。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)




