AI予測3パターン
【映像】グラフで見る「コメ価格推移予測」
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 注目が集まるコメの価格変動。AIが予測する“3つのシナリオ”を専門家が解説する。

【映像】グラフで見る「コメ価格推移予測」

 第一生命経済研究所主席研究員で、AIやテクノロジーを専門に研究している柏村祐氏がAIを使って、コメの価格変動についての資料を作成した。そこで予測された“3つのシナリオ”は以下の通りだ。

1.60%の確率で「高止まりの中での部分的安定」をする。価格は3900円~4250円の予測。
2.25%の確率で「需給緩和で段階的に価格が落ち着く」。価格は3600円~4000円の予測。
3.15%の確率で「複合的な供給不安で価格が再高騰」する。価格は4300円超~5000円の予測。

 3つ目のシナリオについて、柏村氏は以下のように解説する。

「天候が悪くなったり、世界的な資源高や原油高になったりすれば、生産コストのボトルネックになってきて価格転嫁が進むというシナリオだ」(第一生命経済研究所主席研究員・柏村祐氏、以下同)

 また今後のコメ政策について、以下のように指摘する。

「根治治療的な、積極的な変革ということで、今の流通を見直すとか、農業の生産効率を上げるとか、本格的な対応をやらないと変わっていかない」

「我々も安いものに越したことはないが、物の値段は需給で決まるため、ちゃんと生産者がコストをかけて作ったものを適正な価格で買う。需給で価格が一致していく。そういうものがいくらになるかは、注意深く見守っていかなければならない視点だと思う」

 最後に、「持続的に農業でコメを作ることは、持続的な生産コストに応じた価格で買わなくてはいけない。これは一つの大事な論点だと思っている」と締めくくった。(『ABEMAヒルズ』より)

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