その着せ替え人形は恋をする 14巻書影
「着せ恋」配信中
その着せ替え人形は恋をする
その着せ替え人形は恋をする

 「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする」は、現代の日本を舞台に、コスプレをテーマにした物語が展開するラブコメディ作品です。2018年1月から2025年3月まで「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)に連載されていた漫画で、略称は「着せ恋」(きせこい)。

 2022年1〜3月にはアニメ化もされ、「その着せ替え人形は恋をする」1期が放送されました。また、2025年7月より2期が放送中です。

 漫画の作者は福田晋一(ふくだ しんいち)氏です。コミックスは全15巻が刊行されており、累計発行部数は1400万部を突破しています。

 この記事では「着せ恋」の作者である福田晋一氏の性別や素顔、他の作品などについて解説します。

目次

  • 「その着せ替え人形は恋をする」とは
  • 作者・福田晋一氏とは?Twitter(X)はやっている?
  • 「その着せ替え人形は恋をする」作者は女性?性別は明かされている?
  • 作者の素顔は公開されている?
  • 面白いと支持される「その着せ替え人形は恋をする」、作者がインタビューで語った思い
  • 「その着せ替え人形は恋をする」作者の他の作品は?
  • まとめ

「その着せ替え人形は恋をする」とは

 主人公の男子高校生・五条新菜(ごじょう わかな)は、雛人形の顔を作る「頭師(かしらし)」である祖父にあこがれ、自身も頭師を目指しています。新菜は自信がない性格で、クラスに馴染めず、友人がいませんでした。しかし、あるとき同じクラスで人気者の女子高生・喜多川海夢(きたがわ まりん)から自作のコスプレ衣装を見せられ、その制作に協力を求められます。

 新菜は、裁縫が苦手な海夢に頼まれてコスプレ衣装を作ることになり、狭かった世界が広がっていくのです。

作者・福田晋一氏とは?Twitter(X)はやっている?

 福田氏は日本国内で活躍する漫画家です。2006年、第23回エース新人漫画賞奨励賞を受賞。「月刊少年エース」(KADOKAWA)で数本の読み切りを掲載したのち、2009年に「シバラク」で連載デビューしています。その後、2012年から2016年まで「ヤングキング」(少年画報社)にて「桃色メロイック」を連載しました。

 2018年には、「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)にて「その着せ替え人形は恋をする」の連載を開始。2020年には「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞」の男性部門賞を受賞しています。2022年のテレビアニメ化を経て、2023年には連載5周年を記念した展覧会が開催され、多くのファンが来場しました。

 X(旧Twitter)アカウントでは、福田氏が自ら近況を投稿しています。アニメやコミックス、作品にまつわるイベントの情報などが、オリジナルイラストとともにポストされることもあります。また、福田氏は猫を飼っているようで、猫と作品キャラクターのぬいぐるみを撮った写真や、猫の足が原稿を踏んでいる写真なども投稿されています。

「その着せ替え人形は恋をする」作者は女性?性別は明かされている?

 公式から福田氏の性別は発表されていませんが、その繊細な絵柄や心理描写の巧みさから、ファンのあいだではかねてから女性ではないかと噂されていました。女性漫画家があえて男性名で活動することはよくあることのようですが、細やかな筆致や女性心理を描くのが上手いといった作品の雰囲気から、女性であると予想されているようです。

 SNSには、サイン会を訪れたファンによる「福田氏が女性だった」ポストも見られます。

作者の素顔は公開されている?

 作者の素顔は、公式には明らかにされていません。しかし、サイン会などで実際に会ったファンからは「かわいらしい」「綺麗だった」「声優さんかなってくらい可愛い声」という声があがっています。

面白いと支持される「その着せ替え人形は恋をする」、作者がインタビューで語った思い

 「着せ恋」は過激な表現もある作品ですが、男女ともに「面白い」と強く支持されています。その理由について、作者がコミックナタリーのインタビューで語っています。

 福田氏は「着せ恋」を描くにあたり、新菜や海夢は「コスプレイヤーさんや何か打ち込んでいる趣味がある方が読んだときに、趣味を続けることを肯定してくれる彼氏や彼女になるようにした」と語っています。さらに、性別関係なく楽しめるように気を付けつつも、海夢は「『コスプレイヤーと付き合いたかった』『学生時代こんな女の子と付き合いたかった』と思っていた男の人の夢が叶うような存在」として描いているといいます。ターゲットを明確にし、主人公やヒロインの人物描写を丁寧に行っているため読者の共感を呼んでいるようです。

 また、作品に過激なタイトルのゲームを登場させたことから、連載当初よりアニメ化はあきらめていたそうです。その分、できあがったアニメを見た時は感慨深かったようです。「マンガ家人生でこの先、これ以上の幸せはないというくらい、うれしくて何度も繰り返し見た」と語っています。

「その着せ替え人形は恋をする」作者の他の作品は?

 福田氏のその他の作品には、下記があります。

シバラク

あらすじ:帝暦2952年、民衆の反乱が相次ぐ時代。帝国政府は民衆を鎮圧するための反乱鎮圧軍、白獅子(シロジシ)を設置する。白獅子に属す少年・功雄(イサオ)は幼い時に恩師を殺され、その仇討ちを目的としさらなる力を求める。

 福田氏の連載デビューとなった作品です。「月刊少年エース」(KADOKAWA)にて、2009年から連載。コミックスは全2巻刊行されています。乱世が舞台ということもあってアクション描写が多くあり、他の作品とはまた違った魅力があります。

桃色メロイック

あらすじ:建設現場で働く四宮大和(よつみや やまと)は、実の妹である四宮まさき(よつみや まさき)のことが本気で大好きで、溺愛している。妹以外は目に入らない大和と、まさきをとりまく周辺人物を描くちょっと危険なラブコメディ。

 「着せ恋」の前に連載されていた作品です。「ヤングキング」(少年画報社)にて、2012年から2016年まで連載され、コミックスは全10巻刊行。登場人物がかわいい、魅力的だという意見が多くあり、その人物造形は「着せ恋」にも受け継がれています。

まとめ

 「その着せ替え人形は恋をする」の作者は福田晋一氏です。性別は公表されていませんが、実際に会ったファンによると、女性だという声があがっています。作者は自身のXアカウントを持っていて、近況や仕事の情報が投稿されています。

 「着せ恋」はコミックス累計発行部数1300万部を突破し、アニメ化もされている代表作です。作者のその他の作品には「シバラク」「桃色メロイック」などがあります。「着せ恋」で福田晋一氏を知った方はぜひほかの過去作品もチェックしてみてはいかがでしょうか。

(C)Shinichi Fukuda/SQUARE ENIX

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