アニメ「よふかしのうた」は、不登校で夜眠れない少年と吸血鬼の少女を描くラブストーリー。1期は2022年7月~9月に放送され、続く2期が2025年7月4日より毎週金曜23時30分〜、全国フジテレビ系“ノイタミナ”枠にて放送中です。
原作は、2019年から2024年にかけて、「週刊少年サンデー」(小学館)に連載された、コトヤマ氏による同名の少年漫画です。電子版を含めた累計発行部数は530万部を超える人気の作品で、単行本は全20巻で完結しています。
この記事では、アニメ「よふかしのうた」1・2期のオープニング・エンディング主題歌を紹介。担当したCreepy Nuts(クリーピーナッツ)と作品の関わりについても解説していきます。
目次
- アニメ「よふかしのうた」とは
- アニメ「よふかしのうた」2期OP主題歌「Mirage」
- アニメ「よふかしのうた」2期ED主題歌「眠れ」
- アニメ「よふかしのうた」1期OP主題歌「堕天」
- アニメ「よふかしのうた」1期ED主題歌「よふかしのうた」
- Creepy Nutsとは
- 「よふかしのうた」はCreepy Nutsの歌から生まれた?
- まとめ
アニメ「よふかしのうた」とは
物語は、不登校の中学2年生・夜守コウ(やもり コウ)が夜中の外出中に吸血鬼の七草ナズナ(ななくさ ナズナ)と出会ったことから始まります。昼間とは違う顔を見せる夜の街で、ナズナと一緒に過ごすようになったコウは、吸血鬼になることを望みます。しかし、そのためには吸血鬼に恋をすることが必要でした。
コウは吸血鬼になるために、ナズナに恋をしようとしますが、これまでに恋をしたことがないせいもあって、なかなかうまくいきません。さらに他の吸血鬼やその眷属、吸血鬼を排除しようとする探偵たちとの出会いは、コウにさまざまな恋の形や、吸血鬼になることへの葛藤をもたらします。「よふかし」が楽しいだけではないことを知ったコウは……?
アニメ「よふかしのうた」2期OP主題歌「Mirage」
アニメ「よふかしのうた」2期のオープニング主題歌は、Creepy Nutsの「Mirage」です。Creepy Nutsは1期に続いての起用となります。
楽曲についてCreepy Nutsが寄せたコメントでは、作品や“よふかし”について述懐した上で、「朝昼に生きなきゃ良い加減手を切らなきゃと思いながらズルズルと…そんな自分と夜のただれた関係について描いた楽曲になっています」と結ばれています。
アニメ「よふかしのうた」2期ED主題歌「眠れ」
2期のエンディング主題歌は、Creepy Nutsの「眠れ」です。Creepy Nutsからのコメントでは、1期エンディングテーマでもある「よふかしのうた」の歌詞に触れつつ、「大人達が何故9時に寝かせようとしていたのか自分にも子供が出来てやっと分かった気がします」「勝手に大人の目を掻い潜って自分で奪い取るもんなのかもしれません」と語っています。
アニメ「よふかしのうた」1期OP主題歌「堕天」
アニメ「よふかしのうた」1期のオープニング主題歌は、Creepy Nutsの「堕天」です。「堕天」とは、“天から堕ちる”ことを意味するキリスト教の用語で、読み方は「だてん」です。
「堕天」はイントロなしで始まる疾走感のある楽曲で、YouTubeでは公式のチャンネルからノンクレジットバージョンも公開されています。作曲のDJ松永(ディージェイまつなが)さんがインタビューにて、アニメのオープニングということで「サビでポーンと開ける感じが欲しくて」と答えているように、“堕ちていく”ような印象の残る勢いあるサビが特徴的です。
歌詞も、人が抗えずに何かに堕ちていく様子が書かれていて、思春期のコウが、初めて恋に“堕ちる”感覚や、恋愛以外にも「自分と夜」など、好きな何かとの関係性としても捉えられます。
歌詞を担当したR-指定(アールしてい)さんも、直接“夜”を描くのは避けつつ、結果的には“夜”を感じさせる方向に持っていけたとインタビューで語りました。さらに、ナズナとコウの恋愛にも絡めて、コウの年代の無垢だった男の子が落ちる恋愛と、その結果知っていく汚れのようなものがイメージされているそうです。
アニメ「よふかしのうた」1期ED主題歌「よふかしのうた」
アニメ「よふかしのうた」1期エンディング主題歌は、同じくCreepy Nutsの「よふかしのうた」です。YouTubeではノンクレジットバージョンの動画が公開されています。昼間とは違う“夜”の世界に足を踏み込んで、大人になる気分を表した歌詞と、“夜”のイメージに合った退廃的な曲調の楽曲となっています。
「よふかしのうた」はもともと、芸人のオードリーと親交のあったCreepy Nutsが、オードリーのオールナイトニッポンの10周年記念ツアーのために依頼されて制作した曲でした。そのため、YouTubeのCreepy Nuts公式チャンネルで公開されているMVには、オードリーの春日俊彰(かすが としあき)さんが当時住んでいた「むつみ荘」を実際に使用。春日さんが不在の中、一切片付けがされていない部屋の中でライブが敢行されています。
Creepy Nutsとは
アニメ「よふかしのうた」の主題歌を担当するCreepy Nutsは、R-指定さんと、DJ松永さんによるHIP HOPユニットです。
R-指定さんはMCバトルで史上初の日本三連覇を達成。以前にテレビ朝日で放送されていた番組「フリースタイルダンジョン」の2代目ラスボスを努めました。ヒップホップグループ・梅田サイファーのメンバーとしても活躍しています。
DJ松永さんは、イギリス・ロンドンで行われた世界最大規模のDJ大会「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS FINALS 2019」のバトル部門で優勝。DJとして以外にも、テレビやラジオ、映画などに出演するほか、文藝春秋の「文學界」にも連載を持つなど幅広く活動中です。
2021年にアルバム「Case」収録曲の「のびしろ」が、自身初のストリーミング累計再生回数1億回を突破。2024年にはアニメ「マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編」OPに使われた「Bling-Bang-Bang-Born」が大ヒットし、ストリーミング累計再生数7億回を達成しました。
「よふかしのうた」はCreepy Nutsの歌から生まれた?
漫画「よふかしのうた」の作者であるコトヤマ氏は、もともとCreepy Nutsのファンで、同作のタイトルはCreepy Nutsの曲名から拝借したと公言しています。
「よふかしのうた」がアニメ化するにあたり、同曲がEDに起用されると同時に、OP主題歌の描き下ろしをCreepy Nutsに依頼して「堕天」が誕生。Creepy Nutsの曲から生まれたアニメのOPを、Creepy Nutsが描き下ろすという「逆輸入」とも言える現象が話題になりました。
ちなみに1期第6話には、ゲスト声優としてもCreepy Nutsが登場しています。
まとめ
アニメ「よふかしのうた」2期のオープニング・エンディング主題歌は、1期に引き続きCreepy Nutsが担当します。
(C)2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
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