スペイン・バルセロナから飛行機で約1時間。リゾート地として人気の高いマヨルカ島のレストランで、タマミは婚前契約書の話を持ち出した。昨年の夏頃、結婚に関する話し合いをするなかで、タカミツが提案した婚前契約書。それは離婚時のトラブル回避を目的としたもので、「訴訟をしない」「慰謝料を請求しない」といった内容だった。契約書の内容だけでなく、このような提案をしたタカミツにもタマミは不満を抱いており、この日の夕食時も「『浮気したら円満に別れましょうね』って書くこと自体が嫌」などと反発した。
歩み寄る姿勢を見せないタカミツに、タマミの怒りのボルテージは上がり続けた。タカミツが「怒ってかんしゃくで物投げたり、喧嘩して色々な大変なことあったじゃん」と過去の喧嘩を蒸し返し、「怖い鬼嫁みたいになった時に、逃げたくなっちゃうんだよ。ランナウェイしたくなっちゃうの。1人の方が楽だから。だから結婚ってリスクなんだなって思っちゃうの」と、結婚したくない原因がタマミにあるような物言いをしたことも、火に油を注ぐことに。タマミは「怒るに決まってるじゃん。あなたじゃなかったら、そういうのもないと思う。デリカシーのある人だったら、喧嘩にもならないと思う。だから私はあなた以外の人と結婚するべきなんだと思う」と言い放った。
タマミの怒りは、半同棲しておきながらタカミツが家賃・光熱費を負担していないことにも飛び火し、「3年半も居候のようにうちにいて」とピシャリ。ここでようやくタカミツの口から「ごめんね。俺も悪かった」と謝罪の言葉が出たが、タマミは「でももう結婚しない。ごめん結婚しない。あなたもいらない。全部いらない」と拒絶モードに。その後もタカミツは考え直すよう求め続けたが、どんな言葉もタマミの心には届かなかった。タマミは冷たいまなざしでタカミツを見つめ「最低って思った」とバッサリ。さらに「無理。本当に無理。どう謝っても無理。ごめんなさいって言われても無理」と言いながら、両手のひらをタカミツに向けた。ホテルのベッドで一緒に寝ることも、今のタマミには耐え難く「一緒に寝たくない」と拒否。タカミツは部屋に戻ることができず、ホテルのロビーで過ごしたのだった。
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