【W杯2026アジア最終予選】日本代表 6ー0 インドネシア代表(6月10日/市立吹田サッカースタジアム)
サッカー日本代表は6月10日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選(3次予選)最終戦でインドネシア代表と対戦。10番を背負い、キャプテンマークを巻いたMF久保建英の1ゴール1アシストの活躍もあり6ー0で勝利した。この結果、最終予選は7勝2分1敗の成績を残しグループC首位で終えている。
5日に行われたアウェイのオーストラリア代表戦では、すでにW杯出場を決めていることもあり、9選手が最終予選に入って初のスタメンに抜擢されるなど、大胆なメンバー変更で臨んだ。しかし、0ー1で敗れオーストラリア代表に2009年以来16年ぶりとなる黒星を喫している。
今回のインドネシア代表戦は、オーストラリア代表戦から9名を変更。お馴染みの3ー4ー2ー1のフォーメーションを採用し、GKは大迫敬介、DFは右から高井幸大、瀬古歩夢、鈴木淳之介が並んだ。中盤は佐野海舟と遠藤航がダブルボランチを組み、両翼は右に森下龍矢、左に三戸舜介が入る。2シャドーは10番を背負いキャプテンマークを巻く久保建英と鎌田大地、ワントップには町野修斗が入った。なお、鈴木と三戸はこれがA代表デビューとなる。
戦前の予想通りに日本代表がポゼッションを握って試合を進めると、11分にビッグチャンス。左サイドに流れた鈴木のクロスにゴール前の町野が頭で合わせる。新旧・湘南ベルマーレのホットラインでゴールに迫ったが、惜しくもシュートは枠をとらえられなかった。しかし15分、左サイドを細かなパスで崩して、三戸が入れたクロスに鎌田が飛び込む。GKの手を弾いてボールはゴールラインを超え、日本代表が幸先よく先制した。
さらに19分、左CKの流れでキッカーを務めた久保がショートコーナーを使ってボックス内に侵入。ファーストシュートはブロックされたが、町野からの折り返しを左で流して鋭く右足を振り抜く。久保の技術が詰まったシュートが決まって、日本代表が2点目を挙げた。
前半終了間際には、久保のスルーパスに反応した鎌田が、ボックス内でDF2人をかわして右足で浮かせるおしゃれシュートを決め切り、3点リードで試合を折り返した。
日本代表はハーフタイムで鎌田を下げて中村敬斗を送り出す。すると55分、中央を運び出した中村から、左サイドの町野へ。逆サイドにクロスを上げると、最後は走り込んだ森下がダイレクトで蹴り込んで4点目を挙げた。森下はこれが代表初ゴールとなった。さらに58分には久保のループパスに反応した町野が、裏に抜け抜け出してダイレクトシュート。これもネットを揺らして、5点目を挙げると、お馴染みの忍者ポーズを披露した。
大きくリードした日本代表は61分、三戸を下げて佐野航大を投入。海舟と兄弟揃っての出場となった。日本代表における兄弟同時にピッチに立つのは、2006年の佐藤勇人・寿人による佐藤兄弟以来19年ぶり。W杯アジア最終予選で言えば、1993年の三浦知良・泰年以来、32年ぶりの出来事となった。
69分には久保と森下を下げて佐藤龍之介と細谷真大を投入する。佐藤は、18歳237日でW杯最終予選最年少出場記録更新。これまで香川真司が持っていた19歳212日の記録を更新した。78分には町野を下げて、俵積田晃太を投入し交代カードを切り終えた。
80分には左サイドを突破した俵積田のチャンスメイクから、最後は細谷がこぼれ球を押し込み6点目。そのまま試合は終了し、日本代表がW杯最終予選の最終戦を白星で飾った。
(ABEMA de DAZN/W杯2026アジア最終予選)