失点シーン
【映像】あっさり背後を取られて失点した瞬間
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【モーリスレベロトーナメント】U-20日本代表 0-3 U-20デンマーク代表(日本時間6月10日/スタッド・ド・ラトル)

【映像】あっさり背後を取られて失点した瞬間

 A代表が快勝したその裏で、U-20戦士たちが苦しい時間を過ごしていた。デンマークに守備ラインを突破されて3失点目を献上した場面にはファンも同情の声を挙げていた。

 U-20日本代表は日本時間6月10日、モーリスレベロトーナメント(フランス開催のアンダー世代国際大会。旧称はトゥーロン国際大会)のグループステージ第3戦でU-20デンマーク代表と対戦。前半、開始早々5分に先制され、78分にも追加点を許した日本はさらに85分、グループステージ突破が遠のくダメ押しゴールを許してしまった。

 デンマークが最終ラインでパスを回すと、日本は前線からプレスをかけ、途中出場のFW井上愛簾が相手のDFヴィラズ・ニールセンに寄せると、20歳のCBは一発でのプレス回避を狙って日本の背後へロングボールを蹴り込む。これが日本に致命傷を負わせた。

 日本は左SBの高橋仁胡が対応を試みたものの、走り込んだデンマークの右SBサビル・ハンセンに簡単に背後を取られボックス内への侵入を許してしまう。ここでデンマークの背番号23がシンプルなマイナスのパスを送ると、中央に入ってきたFWアレクサンダー・ジンメルハックに難なくこれを沈められ、0-3となるダメ押し弾を決められた。

 このシーンには試合を中継したABEMAの解説・坪井慶介氏も、「(背後を取ったのは)相手の右サイドバックで、サイドアタッカーではなく少し距離を置いたところからの抜け出しでしたから、日本の左サイドアタッカーとサイドバックの受け渡しが整理されていたかどうか」と失点の理由に言及。さらに「ラインを上げなきゃいけない難しさがありましたが、背後を取りに来るところは、対峙した高橋はもちろんですが、チームとしてどれくらいケアができていたかは、こだわらないといけない」と、課題についてもコメントした。

 この日は、A代表がFIFAワールドカップ26アジア最終予選の最終第10節でインドネシア代表とホームで対戦し、6-0の大勝で締めくくっていた。ABEMAでU-20日本代表の試合を見守ったファンは、この3失点目について「デンマーク強すぎ」「それはボールに越されちゃアカン」「マンデークにやられすぎだぞ」と嘆きつつ、「インドネシアの気分わかる」とA代表の対戦相手のようだと同情していた。

 日本はその後も追撃できずにタイムアップを迎え、グループステージを1勝1敗1PK敗の成績で終了。グループ突破のためには、日本時間11日の0時半に行われるU-20メキシコ代表とU-20コンゴ共和国代表の結果を待つことになった。

 結果、この試合は3-3の打ち合いとなり、両チーム1人ずつの退場者を出すなどヒートアップした中でPK戦に突入し、コンゴがPKスコア5-3で勝利。ただし、メキシコが勝ち点1を手にしたため順位が入れ替わり、日本はグループBで3位に後退し、グループ敗退が決定。日本時間15日の0時からU-20マリ代表との5位決定戦に臨むこととなった。
(ABEMA/モーリスレベロトーナメント)

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【U-20日本代表が出場】モーリスリベロトーナメントの放送・配信、大会概要、日程、招集メンバー
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