【明治安田J1リーグ】柏レイソル 3-3 京都サンガF.C.(6月21日/三協フロンテア柏スタジアム)
スタジアムを熱狂させる“アクロバティック・ゴラッソ”が決まった。柏レイソルのFW垣田裕暉が、咄嗟の判断でねじ込んだオーバーヘッド弾にファンたちが歓喜している。
明治安田J1リーグ第21節で、柏は京都サンガF.C.をホームに迎えた。注目シーンは1ー1の同点で迎えた31分だった。自陣でボールを繋ぐ柏は、ブロックが手薄だった右サイドに展開。ワイドに開いたMF久保藤次郎から、ハーフスペースへと走り込んだDF原田亘にボールが繋がった。原田が選択したマイナスの折り返しは、京都のDF鈴木義宜に当たってコースが変わる。
しかし、これに反応したのが垣田だった。ボールをミートできる高さにまで上手く身体を滑り込ませると、そのまま右足を高く上げてオーバーヘッドシュート。意表を突いた一撃にGK太田岳志も反応できず、ボールはそのまま逆のサイドネットを揺らした。
このゴールに三協フロンテア柏スタジアムへ詰めかけた柏サポーターは大歓喜。さらにこの試合を観戦に訪れていたOBの伊東純也と関根大輝(いずれもスタッド・ランス)からも思わず笑みがこぼれる一撃となった。
解説を務めた永井雄一郎氏は「一度(相手に)当たったボールをオーバーヘッド。最後の反応の良さ。感覚でゴールの位置がわかっていたでしょう。見事ですね」と垣田のゴールを称賛している。またSNS上のファンからも、「垣田なんだそれすごい!」「垣田そんなことできたのか……」「垣田スーパーバイシクル」「そんな、そんな、ゴールのバリエーションがあったんか…」「今季レイソルのベストゴール」「アニメのようなオーバーヘッド」など反響が出ていた。
Jリーグ公式サイトによれば、垣田は試合後にこのゴールを振り返って「ボールがあそこに上がって、背中でゴールを感じていたので、あとはイメージどおりですね。あそこはFWの仕事場なので、ゴールが目の前にあるなら、まずファーストチョイスはシュートだと思います」とストライカーらしいコメントを残している。
このゴールで勝ち越しに成功した柏だったが、その後も激しい乱打戦となり3ー3のドローで終了。首位に立つ鹿島アントラーズが敗れたことで、3ポイント差に縮めることに成功している。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





