【明治安田J1リーグ】横浜F・マリノス 0ー3 FC東京(6月25日/日産スタジアム)
FC東京のFW長倉幹樹が、巧みなドリブルと絶妙なトゥーキックで華麗にゴールネットを揺らした。技術とセンスが凝縮された移籍後初ゴールに、ファンが大興奮し、解説者も大絶賛している。
横浜F・マリノスのAFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズ出場に伴い、延期されていた明治安田J1リーグ第15節は、FC東京が強度の高い守備と縦に速い攻撃を完徹し、3-0の完勝を収めた。充実した試合を締め括ったのは84分。6月に新加入したアタッカーが圧倒的な個の力を示す。
1点目と2点目の起点になっていた長倉は、相手陣内の中央でDF土肥幹太からのパスを受ける。横浜FMのFWアンデルソン・ロペスに猛チャージされたが、相手を弾き飛ばしながら上手く反転して前を向く。すぐさま寄せてきたMF喜田拓也を軽やかなボディフェイントでかわし、FW佐藤恵允とのワンツーで突破した。
ペナルティーエリアの手前ではDFトーマス・デンが正面を塞いできたが、長倉は左足のアウトサイドを使って左方向に半歩ずらし、すぐさま右足のトゥーキックでシュート。意表を突いた一撃が、GK飯倉大樹の手をかすめてネットを揺らした。
解説・戸田和幸氏はゴールの瞬間に、「おおー凄い!」とこぼす。「これは凄いですよ。ステップ、ボディーフェイクで相手を動かしながら。上手く隙間に入ってくるセンスがある」と述べ、「最後のシュートがトゥーキックなんですよね。振り被ってもないですし、いつシュートを思い描いたか分からないですけど、非常にユニークで予測しにくい。あの場面でトゥーキックで打てるのはこういうレベルの試合では難しいんじゃないかと思います」と大絶賛した。そして、「驚きのゴールでした。あのトゥーキックは、ロマーリオしか思い浮かばない」と舌を巻いている。
鮮やかなゴールに、ファンもSNSで反応。「やっぱセンス抜群だわこの人」「長倉すげーな、あのタイミングで打つかね」「センスの塊」「何がすごいってほぼタッチミスがないこと」「ちょこちょこ狭いの得意なんだな〜東京にいないタイプ」「1人だけ流れてる時間が違うリズム」「『ロマーリオしか思い浮かばない』と戸田氏に言わせる長倉」「なんなんだあのシュートタイミング」「なんでこんな選手を浦和は貸してくれたんだろう笑」「ブラジル人みたいなトゥーキック」などと大興奮していた。
浦和のアカデミーで育った長倉は、順天堂大学を経て2022年に当時関東1部リーグの東京ユナイテッドFCに加入。その後はザスパクサツ群馬とアルビレックス新潟で結果を残し、今年1月に浦和に完全移籍したが出番が限られ、6月7日にFC東京にレンタル移籍した。5部相当リーグからトップリーグに這い上がってきたアタッカーの飛躍から目が離せない。
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