軍警のザクと交戦になり、その混乱の最中にサーチライトに照らされ、逃げ場を失ったジークアクスが見せたのは、まさかの“内股ポーズ”。
両脚をぎゅっと寄せ、片膝を少し内側に向けるその姿は、完全に「見ないで~」の構え。背後の壁に寄りかかり、手の位置までやや縮こまったような体勢で、まるで恥じらいを見せる乙女のような仕草になってしまっている。
面白いのはこのシーンが決してコメディパートではないということ。全体としてはモビルスーツ同士の小競り合いやサイコミュシステムの反応など、シリアスな描写が続いているのに、なぜか挟み込まれたこの「恥じらいジークアクス」。緊張の場面に突如現れる不意打ちに、インパクトは倍増だ。
アニメーションの演出も絶妙で、影の付き方、ライトの照らし方、ゲート内の閉塞感が相まって、“見つかってはいけない感”が高まっている。兵器であるはずのジークアクスだが、そのポージングには何ともいえない愛嬌が漂っていた。
こんなに感情豊かに見えるガンダム、アリなのかナシなのか。少なくとも「内股ジークアクス」は、第1話の“裏ハイライト”として、密かに記憶に残り続けそうだ。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生のアマテ・ユズリハ(CV:黒沢ともよ)が、少女ニャアン(CV:石川由依)との出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーとサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場先行版は、興行収入が約34億円という大ヒットを記録。6月20日より全国368館で再上映されることも決定した。
(C)創通・サンライズ
- 日本語
- English






