【明治安田J2リーグ】北海道コンサドーレ札幌 3-2 ロアッソ熊本(6月28日/大和ハウス プレミストドーム)
17歳がとてつもないゴールを生み出した。ロアッソ熊本に所属する現役高校生・神代慶人が、右サイドから30mは余裕で超える距離から強烈なボレーシュートを突き刺した。この衝撃のゴラッソにはファンも騒然となっている。
注目のシーンは、熊本が明治安田J2リーグ第21節で北海道コンサドーレ札幌と対戦した開始早々のことだ。今季7試合目の出場で初の先発出場を果たした高校3年生が、わずか4分でピッチに虹をかけた。
熊本は自陣中央、DFの阿部海斗が右サイドにパスを送ると、FW塩浜遼が左足ダイレクトで左前方へ送り込み、これに反応したのがFW神代だった。背番号28は、自身の右後方から来るボールに対して、ワンバウンドで跳ねたところを胸トラップ。巧みなコントロールでこれを足元に落とすと、次の瞬間、予想外の選択を繰り出したのだ。
ゴールに背を向けた姿勢から、ボールがワンバウンドするタイミングで一瞬だけ顔を振って周囲を確認すると、ツーバウンドしたところで一気に振り返って、思い切りよく右足を一閃。すると、大きな弧を描いた強烈なシュートは、やや前寄りにポジションを取っていた相手GK高木駿の頭上を超えてゴールネットへと吸い込まれた。
このゴラッソには、中継の実況・佐藤宏樹氏も思わず「スーパーゴール!恐るべき現役高校生ストライカー!なんというビューティフルゴール!」と叫び、解説・大森健作氏も 「もう高木選手の位置もわかっていたんじゃないですかね。この思い切りの良さ。蹴る前からイメージを持っていたんでしょうね」と手放しで称賛した。
現役高校生が決めた衝撃弾は、SNSでも大きなリアクションに。ファンは「久保竜彦かよ………」「絶対ベストゴールやん」「なんちゅう高校生や」「普通はここで受けてシュート打つ発想はないわな」「何じゃコレ、末恐ろしい…」「世界最高の17歳」「キャプテン翼の世界!」「17歳の化け物出てきた」「無限の可能性」「ゴラッソにもほどがある」「年間ベストゴールだろ」など、多くの称賛コメントを寄せている。
神代は昨季デビューし、3試合目で決めたゴールは16歳5カ月5日のJ2リーグ戦最年少得点記録を更新するなど、超有望株として期待を背負う選手。今季は途中出場が続いてきたなか、8試合目の出場で先発に抜擢されると、いきなりその期待に応え、今季3ゴール目を衝撃的なロングシュートで決めてみせるなど、大器の片鱗を示した。
(ABEMA de DAZN/明治安田J2リーグ)





