悲しみ乗り越え…低温ボイスで絶賛受ける
 

 NCTの楽曲をパフォーマンスする第1ラウンド。パワフルなコンセプトを表現する「英雄;Kick It」チームのヒロトは、かつて元ジュニアとして活動し、韓国の芸能事務所と専属契約を締結した参加者だ。「英雄;Kick It」チームは平均身長184cmと、全員が高身長のメンバーばかり。息を合わせて練習を重ねていく。

 中間チェックで「英雄;Kick It」チームは高いスキルを存分に発揮したパフォーマンスを見せ、マスターたちは拍手喝采。「これが本物の自信よ」「覇気があるわね」「これこそがデビューを控える人たちの切実さだと思う。見ていてうるっとしました」と絶賛の声が相次ぐ。メンバーは自信を得てさらに練習を重ね、順風満帆な道のりだと思われた。

 ところがある日の晩、スタッフから突然、メンバーの1人が「個人的な事情で降板」することが告げられた。5人は言葉を失い、ヒロトは「ただただ悲しい」と涙。急遽パートや動線の変更が必要となり、練習中に泣き出すメンバーも。チーム内に不安が充満していく。

 ボーカルレッスンで、音程をしっかりと掴めず彷徨っていたヒロト。「低音で歌ってもいいかもしれない」というアイデアがマスターのジンホから出ると、ヒロトは安定したトーンの低音ボーカルを披露して褒められる。気持ちを立て直し、5人はひたむきに練習を重ねていった。

 本番のステージで「英雄;Kick It」チームは、長身がよく映える学生服風の衣装で登場。バックのスクリーンに炎が上がる中で、5人は情熱的なパフォーマンスを展開していく。ヒロトのセクシーな低音パートには歓声が起こった。5人はダンスアレンジパートでも覇気を放ちながら踊り、努力の成果を発揮したハイレベルなパフォーマンスで魅せた。

「B:MY BOYZ」(C) STUDIO GAON, PINNACLE Entertainment
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 審査員のNCTも満足そうに頷き、拍手。シャオジュンは「ヒロトさんが多くのパートを低音で歌っていたのは意図的に?」と尋ね、ヒロトは「低い方がカッコいいから、自分に合ったキーで歌うのはどうかと提案され、低音で歌うことになりました」と説明する。これにシャオジュンは「いい判断をしましたね。すごく魅力的でした」とにこやかに伝えた。

 ステージを降りたヒロトは、安堵と喜びで思わず涙。「このメンバーでやることは2度とないですよね。同じ5人で同じ曲を披露する日はもうないので、そう考えると少し悲しかったです」と心情を吐露していた。(『B:MY BOYZ』/ABEMA K-POPチャンネル)

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