モビルアーマー形態の構造の一部が素早く展開され、その中心から細身のモビルスーツが射出されるように現れる。格納というより“本体から飛び出した”ような、唐突で規格外な登場は視聴者は衝撃を与えた。まさにガンダム作品屈指の異色の変形演出といえるだろう。
キケロガはその攻撃においても、ゲーツ・キャパのハンブラビやドゥー・ムラサメのサイコ・ガンダムを次々と撃破し、圧倒的な火力と機動性を見せつける。第7話のラストでは、マチュ(アマテ・ユズリハ)の暴走を止め、ジークアクスを空中でキャッチするなど、作中でも群を抜く存在感を放っていた。そして第11話では、再び変形を披露し、話題を独占した。
ネット上では「お姫様抱っこするだけのパーツじゃなかったんだな」「ちゃんと意味のある変形だったんだ」「めちゃくちゃなデザインでめちゃくちゃにかっこいいのは卑怯」など、好意的な声が続出。
“幻の名前”がついに映像化され、唯一無二の存在感を放ったキケロガは、『ジークアクス』のなかでももっとも鮮烈なインパクトを残したモビルアーマーだったと言えるだろう。
ファンの間では「作中で一番プラモ欲しくなったのはキケロガ」「こんだけ戦闘シーン出しといてプラモないとかある?」と、プラモ化への期待も高まっている。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生のアマテ・ユズリハ(CV:黒沢ともよ)が、少女ニャアン(CV:石川由依)との出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーとサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場先行版は、興行収入が約34億円という大ヒットを記録。6月20日より全国368館で再上映されることも決定した。
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