SNS上ではジークアクスのこの行動に、「不安になる主人公少女を後ろからハグする出来る男 それがジークアクス」「ジークアクス君ハグすんのかよ」「ジークアクスのハグ優しすぎてキュンってしてしまった」「突然女の子をハグし始めるジークアクスちょっと怖いんですけど…」など、感動と困惑の声が入り混じっていた。
さらにこの後、海面へと一直線で落下を続けるジークアクスのコクピット内に、警報が鳴り響く。「待って! 待って! パラシュートないの!? ヤバい! 落ちちゃう!」と再びマチュが取り乱し始めると、ジークアクスはマチュを包み込んでいた腕を放し、自らコアファイターを分離。単独で地表へ向かい、ララァ・スンと思われる女性のもとへ向かうという、まるで“目的を理解しているかのような行動”まで見せた。
そこには「指示された行動」ではなく、どこか“意思”や“判断”が宿っているような不気味さすら感じられる。本作ではこれまでにも、モビルスーツの挙動にどこか“感情”や“性格”を感じさせる場面が描かれてきたが、第9話で描かれたジークアクスのふるまいは、単なる演出の域を超えているようにも思える。
「機械が人間に優しくする」その瞬間に、視聴者は温かさと同時に、底知れぬ“違和感”を覚える。その“わかりそうでわからない”微妙なバランスこそが、『ジークアクス』の不穏な魅力なのかもしれない。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生のアマテ・ユズリハ(CV:黒沢ともよ)が、少女ニャアン(CV:石川由依)との出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーとサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場先行版は、興行収入が約34億円という大ヒットを記録。6月20日より全国368館で再上映されることも決定した。
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