ヨットで旅をすることになったきっかけは、妻が大学生の頃、名古屋のヨットハーバーで友達になったおじいさんに、ヨットでさまざまな島に連れて行ってもらったこと。後に夫と一緒に彼のもとを訪ねたところ、2人でのヨット旅を勧められ、ヨットを購入して出航へと至った。
そこで気になるのは、仕事やお金のこと。2人はフリーランスで、妻はSNSの運用や動画編集の発注を受けて担当。夫はサバイバルに必要な知識や技術を教える無人島ガイドを務め、テレビ番組や企業研修にも多数協力している。1カ月の出費は30万円ほどで、半分以上が食費なんだとか。

 ここから瀬戸内海を抜けて紀伊半島を回って日本一周はゴールとなるが、その途中でスタジオ収録へ!観覧に来た妻の両親とも、出発ぶりの再会となった。

 2人の出会いは2年前。東京のベンチャー企業で働いた妻が、休みをとって沖縄へ行ったときのこと。友人の知人として現れたのが、当時、年間300日以上も全国各地の無人島で仕事をし、バンライフ(車中泊生活)を送っていた夫だった。夫への第一印象は「でかい」「変な人」。しかし価値観がドンピシャ!大学時代、バックパックで世界13カ国を一人旅し、「遊牧民になりたい」と思っていた妻は、運命を感じたという。

 一方、妻の「いいにおい」に本能的に惹かれたという夫。出会って3日目の夜には運命を確信し、「結婚しよう」と告白!しかし実は、妻はすでに東京で結婚を前提に同棲中…。その願いは叶わなかった。

 やがて2カ月が経ち、都会の生活になじめず、旅人魂に火がついてしまった妻。将来の方向性の違いから彼氏とも別れ、夫に報告したところ、再び「結婚しよう」と告白!夫との生活がイメージできた妻は、迷うことなく結婚に向けて動きだす。

 妻は早速、「結婚したい人がいるので今週末に連れて行く」と家族のグループLINEに報告。同棲解消も同時に伝えると両親は大慌て!「写真を見せて」と言われて妻が送ったそのビジュアルに、スタジオも騒然となった。

 完全に植え付けてしまった「ヤバい奴」のイメージを払拭するべく、妻は夫に両親の情報を共有。「母はミーハー」という失礼なタレコミをもとに、夫もテレビで特集された手土産を用意。しかも別人のように変身した姿で実家を訪ねた。挨拶では、やはり収入面が不安だろうと仕事の話をしようとしたところ、早くも義父母から「娘をお願いします」との言葉が…。その意外な理由に、妻は思わず涙。放送日にはゴールを迎えている日本一周ヨット旅。終了後にも夫婦には新たな夢があるそうで…

【写真・画像】 1枚目
拡大する
この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(3枚)