まず、囲碁の拠点、日本棋院東京本院にスタッフが訪れると、棋士仲間たちと練習中の2人が。囲碁のルールについてホワイトボードを使って2人に解説してもらうと、MC藤井隆とMC井上咲楽は「見たことある!」「テレビみたい!」と大はしゃぎ!囲碁は男女混合戦が主流で、女子の大会はあるが男子のみの大会は存在しない。つまり2人は夫婦であり、同時にライバルでもあるのだ。

 2人について棋士仲間にたずねると、「相当なビッグカップル」との声が…。実は現在、囲碁界には26組もの夫婦がいるそうだが、2人そろって優勝タイトルを獲得しているのは相当な偉業。しかもプロ入りが早い棋士の活躍が目立つなか、夫は大学時代の20歳でプロ入り。3年目にはリーグ入りし三段から七段に飛び級した、遅咲きの有望株だという。さらに自宅を訪ねたという棋士仲間は、マンション1階のモニターからエレベーター内でイチャつく2人を目撃したことも。

 ここでMC井上から、「囲碁で食っていけているということは、相当稼いでいる?世帯年収やばそう」という下世話すぎる疑問が…。妻は2024年賞金ランキング4位。番組が調べたところ、その額なんと3,518万円!

 2人の出会いは、もちろん囲碁。初対面は20年前、夫が小学5年生と妻が小学1年生のときだった。その翌年、妻にとって屈辱的な出来事が…。囲碁大会の1回戦で当たって妻が負け、夫はそのまま優勝。そのスピーチで夫は「1回戦は普通に勝って、2〜3回戦は苦戦した」と、妻が今でも恨むほどの失言をしていたという。

 そして2人はプロ棋士として再会。研究会などでしばしば会うようになり、試合で韓国に一緒に行く機会があった。その食事中、笑うタイミングが同じだと気づいた夫は、妻への好意を自覚。妻は「話しやすいお友達」ぐらいにしか思っていなかったが、夫から毎日LINEでメッセージが送られてくるようになり、2人きりでの食事を経て交際がスタートした。

 周囲には秘密にしていたが、一人暮らしだった妻宅に夫が泊まりに来ていた日、あるハプニングが…。夫が妻のかわいらしいパジャマ、ジェラートピケをぴちぴちの状態で着て炒飯をつくっていたところ、突然チャイムがピンポン!モニターを見ると、夫も幼少期から顔見知りだった妻の母…。合鍵を持っていたため逃げも隠れもできない。対面した妻の母の一言目が「友達ですか?」だったことに対し、「『なわけないじゃん』って言いたかった」と2人は振り返る。

 まさかのピンチも誠実に乗り越え、7年の交際を経て2024年11月に結婚。その1週間後、2人がプロになって初対決の機会が広島で訪れた。30歳以下の若手棋士、90名が予選に参加した「広島アルミ杯・若鯉戦」。勝ち上がっていった2人は準決勝でぶつかることに。別々の部屋に泊まり、連絡を取ることもないまま翌朝の対局を迎えた。結果、夫が勝利した。

 夫はそのまま優勝。優勝スピーチで、まさかの発表をする様子は必見!「20年前とは違って謙虚なスピーチ」という妻に対し、「『準決勝では普通に勝って…』って言えば良かった」と夫が返すと、スタジオは大爆笑に。ラストは妻の父、囲碁棋士の藤澤一就八段からリモートでメッセージが届いていた。

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