■政策もバラバラな10人が集う意味は

無所属連合の政策
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 どこの政党にも属さないから“無所属”。その候補者たちが10人集まり、今年2月に生まれたのが無所属連合だ。どのような考え方で10人は集まったのか。大西氏は「既存の政党に入ればいいというみんなの思い込みが、そういう政党を強くする。みんなそこに入ったり公認を受けないと選挙に勝てないと思い込むから入りたがるが、入ったら今度はそこの言う事を聞かなくてはいけない。そうすると個人の考えがなくなってしまう。それならば700何十人も国会議員がいるが、党首だけいればいい」と個人の意見が反映されなくなると主張した。

 また「みんな個人で自分の考えを持って、いろいろな見識や今までの経験をもとに判断をするから、それだけ多くの国会議員が必要なのであって、それができなかったらそもそも意味がない」と続けた。

 無所属ながら10人が集まることの効果は何か。「1人では戦えなかった人たちが10人集まっている。それぞれが強い信念を持ちつつ、どうやって共闘できるか、1つの固まりを作るかは、1つの(社会の)縮図だと思う。日本は同調圧力が強すぎて一緒にしたがるが、世界的にはそこから脱却する時代になっている。若い人は特に上の世代から『こうしなきゃダメだ』と押し付けられ続けたところから、みんな脱却し始める時代ではないか。そういう世界を作りたいし、それを政党の中から体現しないといけないという考えだ」。

 自由でいいことを強調する政党だけに相手のことは尊重する。それゆえに憲法改正については「勝手に公権力から(一方的に)決めることができる恐ろしいもの」として反対で一致している。「政策はバラバラと言いながら、憲法改正については絶対に反対の立場。これをされると、本当に自由を奪われる」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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