
参政党は21日に当選者が東京・新橋に集まり、改めて「日本人ファースト」を訴えました。地道な組織作りが実を結んだと強調したうえで、さらなる党勢拡大に意欲を見せました。
【画像】参政・神谷代表「失言するかもしれないが、なるべく気をつける」
14議席の参政党 投票者は何に期待?

参政党 神谷宗幣代表(47)
「我々は日本の国益を守り、世界に大調和を生んでいく。つくっていく。そういう政党ですから。この理念を絶対に曲げず、とにかく『日本人ファースト』。国民の声をしっかり聞いて、党員の皆さんの思いをしっかり受け止めた政治をやります」
JR新橋駅前の広場を埋め尽くし、拳を突き上げる支援者たち。

参政党 さや氏(43)
「本当にありがとうございます。皆さんが大好きです」
当選した参政党の候補者たちと喜びを分かち合います。
神谷代表
「たった一人の思いから始まった党が、インターネットでこれだけの人を集めて、そして(国会議員が)1人、4人、5人、18人というところまできた。日本にはコツコツやれば、国民の声を国政に届ける可能性がある」

今回の選挙で躍進の原動力となった「日本人ファースト」。党員は8万5000人にまで増えたといいます。
神谷代表
「ここは日本なんだから、まず日本人の暮らしをしっかり安定させる」(3日)
「外国の資本を入れて、外国人にもうけさせるために日本があるわけじゃないんです」(11日)
参政党に投票した人たちに、何に期待をしているか聞きました。
20代
「選挙で大事にしたいと思ったのが外国人政策。スパイ防止法などの外国人政策について共感した」
50代
「日本を守るというところ。一番期待したいのは、日本と他の国との境界を引いてくれる法律」
「極右の参政党」海外メディア報道も

「発言が過激」だという指摘もあがるなか、21日の演説では変化もありました。
神谷代表は「外国人」「日本人ファースト」という言葉は、1度ずつしか口にしませんでした。さらに、抗議する人たちにはこんな言葉もありました。
神谷代表
「妨害は非常に悲しいことだなと思います。我々が存在感があって、何か日本の形を変えそうだという期待感があるから、必死に止めようとしている人たちがいるんです。いずれ参政党はもっとしっかり力をつけて、政策もより充実したものにして、彼らもいずれ参政党のファンにする。参政党があって良かったと言ってもらえるような、そういう政治をしたい」

高まる注目度に戸惑いも見せました。
神谷代表
「勢いだけで戦える段階ではなくなってきました。責任政党として、これから法案も通していかないといけない。いろんなことをレベルアップしていかないといけません。今まではまだ数も少ないし、できたばっかりなのでという言い訳ができたけども、これからはそういうステージではなくなってきます」

こうした参政党の盛り上がりに海外メディアも関心を寄せていて、21日の紙面では「極右」や「排外主義」といった見出しが並びました。
ロイター通信
「極右政党・参政党は移民への警告や減税・福祉支出の公約で支持を集め、参議院選挙で最大の勝利を収めた政党の一つとなった」
英 ガーディアン紙
「極右の参政党は外国人による静かな侵略への警鐘を掲げ、驚きの存在となっている」

国内外から注目されるなか、早くも次の国政選挙を見据え、動き出そうとしています。
神谷代表
「解散総選挙に向けて、チームを作って、そこでもう1回、もう1回、大飛躍をさせてください。それまではこの18議席という与えてもらった議席を存分に使って、少しでも皆さんのニーズにかなうことは頑張ります。たまに失言とかしてご迷惑かけるかもしれないけど、なるべく気を付けます。愛想を尽かさずに、これからも参政党をよろしくお願いします」
(「グッド!モーニング」2025年7月22日放送分より)
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