ペガサスは、モビルスーツの運用を前提に設計された「ペガサス級強襲揚陸艦」の1号艦で、ホワイトベース（2号艦）よりも前に建造された存在。テレビシリーズには登場せず、設定資料などで語られる“幻の艦”とされてきた。そのため、本作での描写は古参ファンを中心に大きな注目を集めた。
作中では、ペガサスがサイド7に入港するも、シャア率いるジオン部隊の急襲により撃沈。艦長のパオロらとともに失われたその艦は、後にジオン軍の手で改修され、「ソドン」という新たな艦名で再運用されることになる。
第2話「白いガンダム」は、シリーズ全体の“歪んだ歴史”を印象づける導入回でもある。ホワイトベースそっくりの艦が実は「ペガサス」だったというズレが、のちに明かされる“並行世界”の存在を静かに予感させる。
実際、「ジークアクス」は放送当初こそ“IF（もしも）”の世界観として受け取られていたが、ストーリーが進行するにつれてそれが“並行世界”であることが判明。第11話では、シュウジ・イトウ（CV：土屋神葉）が「僕は、“向こう側”からやってきた」と語る場面もあり、作品全体に多層的な時間軸と構造が張り巡らされている。
改めて第2話を見直すと、ホワイトベースそっくりの“木馬”＝ペガサスの登場は、ただの設定マニア向けの仕掛けではなく、この世界そのものの“ズレ”を最初に突きつける導入だったとも言えるだろう。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生のアマテ・ユズリハ（CV：黒沢ともよ）が、少女ニャアン（CV：石川由依）との出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーとサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場先行版は、興行収入が約34億円という大ヒットを記録。6月20日より全国368館で再上映されている。
(C)創通・サンライズ
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