日本時間23日、トランプ大統領がSNSに日本との相互関税が15%で合意したと投稿した。
突然入ってきたこのニュースを『ABEMAヒルズ』のコメンテーターでノンフィクションライターの石戸諭氏は、どのように受け止めたのか。
「このまま高関税でいくのではという見方が強まっていく中で15%というのは、比較的ポジティブなニュース。今考えないといけないのは、何を求めているのかという細かい話はまだわからない。合意の内容がどの程度のものなのかというところから判断していかないといけない」
トランプ大統領はSNSに「日本が、自動車やトラック、米、その他一部の農産物を含む貿易を開放する」と投稿しているが、石戸氏は次のように述べる。
「自動車の開放などもどの程度のものがやってくるのかがわからない。石破氏が米のミニマムアクセスに関しては、アメリカの米を増やすのではなく、枠内でアメリカの割合を増やすというような言い方をしていた。そう考えると、他国に少し我慢してもらって、アメリカ産の米を無関税で輸入する割合が増えていくということなのかなと推測できる」
8回目の訪米でまとめたということだが、押し掛け外交の意味は「あったと思う」と石戸氏はいう。
「25%から15%に引き下げて合意するのは、悪くない取引だと思う。自動車などに関しても15%でいくということになっているのであれば、ダメージは比較的少なくて済む」
石破降ろしの風が吹き荒れる中、合意されたトランプ関税。石戸氏は一定の評価をしつつも、石破総理の進退については選挙結果を踏まえてこう語った。
「国政選挙に限っても2回連続で大敗したので辞めるというのが一つの選択肢だと思う。続投はちょっと考えにくい。自民党という政党に対して20代〜50代の現役世代の支持を失い、高齢者ほど支持する政党になっている。これを変えていくために、少なくとも自民党が若年層の方を向いているというメッセージを発信する必要があるのではないか。現役世代を見捨てているわけじゃないんだよというメッセージを発していくために必要なのは世代交代だと思う」と指摘した。
(『ABEMAヒルズ』より)
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