「動きを忘れてしまいました」と固まってしまい…

 ホー・シンロン(20歳)は、J.Y. Parkがプロデュースを手がけて2018年にデビューし、人気を誇った中国のボーイズグループ・BOY STORYのメンバー。事前オーディションでは「僕たちはデビュー後は人気を得ましたが、すぐに人気が落ちてしまったんです。いつもメンバーたちを励ましていたし、カムバックの小さなステージでもメンバーたちに言っていました。僕たちはやればできる、とにかく頑張るんだ、と」と過去を述懐。同時期にデビューしたStray KidsITZYは、現在も華々しい活躍を見せており、シンロンは「同じような時期にデビューした仲間たちを見ると、僕たちが注いだ数年間の努力は無駄だったのかなと思ってしまうんです」と正直な心境を吐露していた。

 「大きなステージに立ちたい」という強い思いでオーディションに参加したシンロン。クールな表現が得意な彼だが、8人ずつのチームに分かれてパフォーマンスを披露する「1対1ランクバトル」では、かわいらしく爽やかなムードのTWS「plot twist」を披露することになってしまい、戸惑いを見せる。さらにパート決めではリーダー、メインボーカル、メインラッパーなどに挑戦するも、ことごとく敗れてしまい、自信を失っていた。

 マスターによる中間チェックでは、キリングパートを担当する16歳のチョン・ヒョンジュンが水を得た魚のようにはつらつとパフォーマンスして視線を引き込む。その一方で、動きを止め、フォーメーションから外れてしまうシンロン。完全に静止してしまった彼に、マスターたちは怪訝な表情を見せる。

 グヨンに「どうしたの?何かあった?」と聞かれたシンロンは「動きを忘れてしまいました」と苦笑い。グヨンは唖然として「そんなふうにするなら、もう外に出て行きなよ。オールスターのステッカーをなぜ貼っているの?1スターの子たちにすまないと思わないのか?どういうつもり?君のせいで他の参加者たちのことを見られなかった。こんなふうにチームに迷惑をかけるつもり?」と憤る。

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 意気消沈して「メンバーのみんなに本当に申し訳なかったです。いきなり何も考えられなくなってしまい……ほかのメンバーの動線の邪魔になってはいけないと思って外れたんです」と、当時の心境を語るシンロン。落ち込む彼に、15歳のナ・ユンソは「お兄さん、大丈夫だよ。中間評価がうまくいかなくても、本番で逆転するジンクスがあるでしょう?」と励ます。しかし彼は「パートが3秒しかないのにどうすればいいんだ?恥ずかしすぎる」と、どんどん自信を失ってしまっていた。

 ユンソの情熱にも引っ張られ、少しずつ意欲を取り戻していくシンロン。次第に表情が明るくなっていく。そして迎えた本番のステージで、シンロンはフレッシュなスタジャンの衣装に身を包み、はつらつとしたパフォーマンスを展開。ハートマークを作る可愛らしい振付もしっかりと自分のものにして歓声を起こし、マスターからも「すごくうまい」と称賛の声が上がった。(『BOYS II PLANET』/ABEMA K-POPチャンネル)

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