【明治安田J2リーグ】ヴァンフォーレ甲府 1ー3 モンテディオ山形(8月2日/JITリサイクルインクスタジアム)
J2リーグ最高峰の推進力だ。ヴァンフォーレ甲府のMF鳥海芳樹が約45mを独走後、GKの股を抜くトゥーキックシュートを決めた。背番号10のスーパーゴールにファンが大興奮している。
甲府はJ2リーグ第24節でモンテディオ山形と対戦。注目シーンは54分のことだ。2点を追いかける甲府が山形の攻撃を防ぎ、カウンターを繰り出すと、背番号10が個の力でゴールを奪い切る。
甲府のFWマテウス・レイリアが左サイドをするりと突破し、中央前方に向けてスルーパスを送る。反応したのは、鳥海だ。相手陣内のセンターサークル付近でパスを引き取ると、そのままドリブルを開始し、全速力でゴールに向かっていく。
山形のDF野嶽寛也の懸命な追走をもろともせず、ぐんぐんと持ち運ぶ。約45mを独走してペナルティーエリアに進入すると、最後はトゥーキックでシュート。前に飛び出してきたGKトーマス・ヒュワード・ベルのタイミングを外し、股を抜いてゴールネットを揺らした。
1人で決め切った鳥海は、表情を変えることなく素早くボールを拾い上げる。一目散にセンターサークルに戻ってボールを置き、逆転勝利への意思を強く示した。
解説・小椋祥平氏は「長い距離をよく出てきましたね。その前のマテウスもよく見ていましたけどね。(GKの)股ですかね。運びながらも、追われながらも、落ち着いていましたね」と称賛した。
この鮮やかなゴールにはファンもSNSで反応。「推進力えぐぅ」「センターサークルからドリブルして、最後トゥーキックでタイミングずらしてGKの股抜いてゴールを決めきる、これが出来る選手が甲府にいるとか」「めちゃ速い」「J2では抜けてる」「鳥海のドリブルは足出しにくいよな。あの状況で倒したらカードの色わからないし」「すごい推進力でした」「これ鳥海君の一番得意なやつや」「独走でゴール!」などと興奮している。
なお、鳥海は試合前日の8月1日に27歳の誕生日を迎えており、自身のゴールで花を添える形になった。ただ、2021シーズンに桐蔭横浜大学から加入して在籍5年目を迎えるMFが一矢を報いるも、反撃はここまで。甲府は山形に1ー3で敗れ、リーグ戦では6試合ぶりの黒星となった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J2リーグ)





