【明治安田J2リーグ】ヴァンフォーレ甲府 1ー3 モンテディオ山形(8月2日/JITリサイクルインクスタジアム)
本人としては到底納得できない判定だったのだろう。モンテディオ山形のFW高橋潤哉が、DFと競り合いながら抜け出してGKもかわしたが、DFへのボディコンタクトがファウルと判定された。無人のゴールに蹴り込むチャンスを取り上げられ猛抗議する高橋にファンが同情している。
注目のシーンは、山形がJ2リーグ第24節でヴァンフォーレ甲府と対戦した89分のことだ。2点をリードする山形が甲府の攻撃をしのいだ後、鋭いカウンターから決定機を作り出す。
山形のGKトーマス・ヒュワード・ベルがクロスを直接キャッチすると、間髪を入れず前線にロングパントキックを蹴り込む。甲府陣内の左サイドに飛んだボールに反応したのが高橋だ。途中出場の背番号9はフルスプリントでバウンドするボールに向かっていく。甲府のDF土屋巧も反応して並走してきたが、高橋が右肩をぶつけると横転。高橋はボールと一緒に、飛び出してきた甲府のGK河田晃兵もすり抜け、無人のゴールの前まで到達した。
しかし、その瞬間にホイッスルが鳴る。高橋の土屋へのボディコンタクトがファウルと判定されたのだ。千載一遇のチャンスを目の前で取り上げられる形になった高橋は、右腕を強く振って激怒。その後、ファウルがあったとされる地点に歩み寄りながら再び強く右腕を振り、雄叫びを上げながら猛抗議した。すると、主審からはイエローカードが提示されてしまった。
高橋の怒りは静まらず、鬼の形相で河田と口論を交わす。主審に仲裁されるも、一歩も引かない。目を見開き、強い口調を続けた。FW堀金峻明が高橋を引き剥がしたが、気持ちが落ち着くことはなく、河田を追いかけるように不満をぶちまけた。
実況・深田幹視氏は「後ろをうまく抜けたかというシーンでしたが、高橋と河田がヒートアップ」と伝え、解説・小椋祥平氏は「けっこう際どいと思いますけどね」とコメントし、「肩で叩きつけたという判断でしょうね、背中気味に」とリプレイを見ながら言及した。
感情を抑えられないFWの様子に、ファンがSNSで反応。「え、やっぱそうだよね?潤哉が当たり負けなくて相手が転んだだけだよね?」「真っ当なボディコンタクトやん。潤哉ガチギレも納得」「潤哉さんブチギレでルーキー堀金くんが抑えに入るのジワる」「え、潤哉なんかした?身体強かっただけではなく?見えなかった〜」「何で潤哉くんファールなんや」など、判定に疑問を呈しながら同情の声を寄せている。
なお、試合は山形3ー1で勝利。リーグ再開初戦を白星で飾った。
(ABEMA de DAZN/明治安田J2リーグ)





